12月24日
12月に入り冬本番。今年は例年よりも気温が低く、降雪も12月にしては多いです。何だか最近までは暖冬と言われていましたが、今年はある意味冬らしい冬が到来しております。
さて、今回でよしぱらクラブの記事としてvol.4になります。
介護現場で働くこと18年が過ぎ、様々な方々の半生を垣間見てきました。
また、今年は介護保険が始まって20年目です。
しかし、”介護保険っていったい何!”
分からない内容が一杯あるのがこの保険の現状です😓
そこで改めて、介護保険について筆者の体験などを基に介護保険シリーズを書いてみたくなりました。
今回は介護保険とは?
介護保険申請からサービス利用までの流れをざっくりですが書いてみます。

介護保険の概要
被保険者とは?
②40歳以上64歳未満の医療保険被保険者(第二号被保険者)で介護保険法における16の特定疾病が原因で介護が必要な状態になっている方
〇16特定疾病
- 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、及びパーキンソン病
- 脊髄小脳変性症・脊柱管狭窄症
- 関節リウマチ
- 脳血管疾患
- 後縦靭帯骨化症・骨粗鬆症
- 初老期における認知症
- 多系統萎縮症
- がん(医師が末期判断したもの)
- 筋萎縮性側索硬化症
- 早老症
- 糖尿病(合併症)
- 閉塞性動脈硬化症
聞き慣れない病気があると思いますが、いずれも高齢期に多く現れる病気です。
介護保険の介護サービスを使うためには(申請に必要なもの)
- 申請書(区役所、役場などの保健福祉課などにある)
- 介護被保険証(65歳になったら自宅に郵送で届きます)
- 健康保険の保険証(第2号被保険者(65歳以下)の場合)
- マイナンバーカード・マイナンバー通知書(申請書に記載する)
(申請先)
・地区の区役所の保健福祉課・介護保険課
・市町村の保健福祉課・介護保険課
・地域包括支援センター
・居宅介護支援事業所
など、後日市町村から委託された認定調査員が調査のために、申請書に指定された自宅や病院などに訪問します。
認定調査とは?
・結果は約1ヶ月前後に書面で届き、その結果で要支援・要介護と判定されていれば、利用可能となります。
介護サービス利用に至る経緯
・ケアプランは、当人の心身的な状況による課題、生活環境の状況、本人・家族の希望
(例として、○○をやっていたのでまた出来る様になりたい)などを盛り込んだもの。
定期的にプラン見直しを行い、当人・家族などが望んでいる生活や状況を目指すものです。
・事前に聞き取った情報を基に仮ケアプランを本人・家族、サービス提供者(へルーパー、デイサービス、福祉用具事業者など)ケアマネがサービス提供に向けた会議を行い、協議からサービス内容の合意後、ケアプランに基づくサービス提供が始まります。
サービス開始後は担当ケアマネが窓口になって、各業者間の連絡調整、サービス内容の確認などを行います。また定期的にサービス見直しを含めた会議をケアマネが必要と判断した時、半年後、一年後などに行います。
まとめ
家族の誰かが突然介護状態になった時は、事前に上記の情報知っていても心配になりおろおろします。これは介護のプロでも自分の身の上に起こるとそうなります。
体調不良やケガなどで高齢の両親もしくは、一人暮らしの高齢の親がある日突然入院した時、子供達はびっくりして病院に行きます。
そこで担当医師より病気について、今後の治療方針や退院後の話などに及びます。
担当医の話後すぐに病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)などから
「介護保険のサービス受けていますか?」
などと、今後についての方向性についての聞き取りが始まります。まだ何も決めていない矢先に次から次へと話が進み、きっとこう思う人がいるでしょう。
「日頃からもっときちんと(親に)聞いとくべきだった」と…
兄弟姉妹が入れば、家族会議を行い今後について話合いも取れるでしょうが、現在の日本は子供が一人の場合が多く、また夫婦だけの世帯や独身で身寄りが居ないなど家族構成も様々です。
その中で現状の医療・福祉サービスについて分からない方は本当に大勢います。
「介護はある日突然待ったなしに訪れます」
決して他人事と捉えず、ご両親や親戚などに65歳前後の方がいらっしゃる方は、元気なうちに親の意向確認が必要です。今は流行病のために帰省出来ない人が多いですが、話合いの機会は是非持って下さい。
また、家族に頼れない方もいるでしょう。相談窓口は市町村役所の福祉課や地域包括支援センターなどへ相談をお勧めします。そこから場合よって弁護士、司法・行政書士、成年後見人などのサービスにつなげてくれるので、自分の老後について心配な方は早めの行動が必要ですね。
今後も介護保険や各種サービスなどについて、なるべく分かり易く筆者の実体験を織り交ぜながら記事にしたいと思います。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは次の記事でお会いしましょう。
PS:この記事について
2022年9月にアップデートしました。
執筆当時の情報と現在は若干変動がありますのでご了承下さい。
過去の記事について定期的にアップデートします。
今後ともよろしくお願いします。
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