道南旅おすすめ2選

街歩き・食べ歩き・経済

北海道に住んで半世紀、まだまだ訪れていない市町村は数知れずあり、土地の広さからすると余程旅行好きや、物流系、観光系の仕事の方以外は全市町村コンプリートした人は少ないと思います。

今回の記事は北海道観光についての考察&道南旅行についてです。
北海道は全国住みたいランキングで毎年上位にランクインする土地。そんな魅力的な場所をこれまで訪れた記憶を基に紹介したいと思います。

北海道観光の現状

旅行先として北海道は魅力的な土地柄ですが、昨今の流行病の影響で観光者数は激減している。

北海道観光の現状‐経済部観光局観光振興課より

上記のグラフを見て頂くと一目瞭然であり、こちらは直近のデーターなので昨年については横ばい前後と予想されます。次に旅行先について次の表をご覧下さい。

北海道観光の現状‐経済部観光局観光振興課より

上図より道央圏が約6割であり、人気の観光地においても偏りが見られます。
要因は様々ですが、このデーターについて北海道観光は図表1-1から分かる様に、観光客の大半は道内客が占めており、その中でも道央圏以外在住者が道央圏に観光に来ているのが分かります。

道央圏と言えば札幌とその近郊都市を指し、過疎化が進んでいる道内にあって、道央圏は過疎化として見ると他市町村に比べてまだ緩やかなエリアです。ある程度都市化が進んでいて、物流、情報、仕事など集中しています。道民あるあるとして、道央圏以外の小学校の修学旅行先は道央圏だと聞きます。
憧れや興味を小さな時に感じ、その後就職などで訪れる方は多いと思います。

道南旅行おすすめ2選

それでは、次に道内在住の筆者が独断と偏見による2選です。いわゆる旅行系のTV番組や雑誌などとは違う独自目線で執筆します。まずは筆者が道内観光先をチョイスするに当たりのポイントです。

🟣現地に興味と独自性が感じられる場所
🟣他者からお勧め
🟣過去訪れて良かった場所
🟣コスパを掛けずに楽しめる

以上を常に考え妻との作戦会議から行動致します。

その1:函館

函館は歴史好き、食べ歩き、街歩き、電車オタクなど魅力的な街です。筆者もこれまで何度も訪れています。また神社仏閣巡り好きにも楽しいエリアです。今回の紹介内容はスピ系大好物のよしぱらセレクト神社巡りになります。

🔴湯倉神社

湯倉神社は函館市電より徒歩2.3分て所でしょうか。訪れたのは2021年11月でした。
昨年は暖かい年で、函館はまだ紅葉が残っていました。

それでは順に見て行きましょう

google Mapより

函館市電湯の川停車場から進みます。現地到着正面より鳥居を見上げると階段を昇り、参拝スタートです。

湯倉神社の祭神は
「おおなむちの神※1」と
「すくなひこなの神※2」

を祀っています。

※1大己貴神:大国主命おおくにぬしのみことの異名
「国造り」「農業」「薬」「禁厭きんよう※3神様

※2少彦名神:「酒造り」と「温泉」の神様

※3まじないのこと
       

筆者撮影

平日の午前中人通りもまばらな時間でした。昨日夜半に雨が降っていたの道路が濡れています。

筆者撮影

階段を昇りきると鳥居がお迎え。左右に狛犬鎮座しており、周囲を見渡すと休みどころなど有ります。
朱色が映える鳥居でした。

神社の概要図です

湯倉神社HPより

手水舎で清めて境内へ。上地図③はご神木のオンコの木が有ります。HPより樹齢370年の古木で立派な枝ぶり凛とした立ち姿が目に入ります。

筆者撮影

本当はご神木に触れて地の力を頂きたかったですが、函館市の保存樹なので仕方ありません。近くにいるとやはりうまく言えませんがパワーを感じます。この木はかつての大火や戦災をくぐり抜けてきたのかと思われます。

さて、この神社には3つの神社があります。

①豊受稲荷神社
②日吉神社
③湯倉神社

①はお稲荷さんです。鳥居が沢山あり湯倉神社にあって何だか別空間を感じます。
お稲荷さんに行くと複数の鳥居をくぐる中で、まるで異世界にでも紛れ込んだ錯覚を感じ、視覚的にも不思議な感覚をいつも感じます。
ご利益は商売繁盛」「五穀豊穣」「産業発展」「火災・火難除け
(やはり大火があったため、こちらは切実だったのでしょうね)ご鎮座の経緯は不明のようです。

筆者撮影

②滋賀県大津市の日吉大社の分霊。かつて日吉町4丁目にあった神社でしたが、産業道路拡張の際に現在の移転された様です。
ご利益は方除け」「厄除け」「縁結び」「家内安全」「夫婦和合」「商売繁盛などです。

筆者撮影

同じ境内に在って湯倉神社だけでは無いですが、日本の神社は懐が広いといつも感じます。きっと元を辿れば同じ神様なので、様々な神様と一緒に祀られるのもOKなのかと。湯倉神社拝殿とは異なり日吉神社も趣深いです。

神社散策は続きます

つぎは湯倉神社拝殿です。

筆者撮影

神社HPによると、1453年(享徳2年)に当時丘だったこの地に温泉を発見。発見した木こりが湯治し体が良くなり、薬師如来を彫りほこらったのが起源だと書かれています。また温泉地の起源ともなっているようで、当時蝦夷地を治めていた松前藩の藩主高広の幼少期に湯治し全快したことより、社殿の改造と薬師如来を純金製にしたものを奉納したとの記録もあるようです。温泉場の神社のエピソードは見聞きするだけでワクワクしますね。

拝殿左に何やら珍しい神様が鎮座しています。それがこちら👇

筆者撮影 (神兎なでうさぎ)
筆者撮影

神話「因幡の白兎」より出てくる白兎。八上比賣やがみひめの求婚の旅の途中に大己貴神おおなむちのかみが助けた白兎が、後に白兎より八上比賣との結婚が出来る」と伝えたことから、「吉報」を伝える神獣として祀られる。これが因幡の白兎の話。首に巻いているしめ縄、いい味出していますね。

筆者撮影 なでうさぎから拝殿を眺めます

拝殿正面から見て左側にある社殿には大己貴神おおむなちのかみ別名大黒天が祀られています。
(この神様沢山の呼び名があって混乱気味な筆者😅)大黒天と言えば福福しい容姿と小槌を持つています。社殿には2種類の小槌が置いてあります。

筆者撮影 奥には神輿が見えます
筆者撮影 かなり年季が入った座布団に鎮座

賽銭箱から2種類の小槌が見えます。

〇大きい小槌:開運小槌
お願い事を念じながら、小槌を振ると良いみたいです。

〇小さい小槌:健康長寿小槌
お願い事を念じながら、患っている個所をなでるようです。

いよいよ参拝も最後です

拝殿で参拝して社務所を覗いてみます

筆者撮影

様々なおみくじやお守りが販売されていました。先程の大黒天の社殿にあった「小槌のお守り」
社務所で購入したお守りが「大丈夫お守り」こちらは木箱に入っていました。

筆者撮影

色々なお守りを見てきましたが、なかなか独自性を感じます。小槌お守りはきっと大黒様を祀っている神社なら見掛けるのでしょう。私はこれまで見たことが無かったので気に入っています。この他自分でお守りの中身を選べて、自分好みにカスタマイズ出来るお守りなどあり、その種類の多さにきっと目移りすると思います。

まとめ

湯倉神社如何でしたでしょうか?湯の川温泉に泊まったり立ち寄った際には是非行ってみて下さい。
神社の裏手に駐車場あります。(100台駐車可能)境内に3か所の神社それぞれに趣があり、それぞれを参拝している内に何だか楽しくなってきます。
神社周辺には、湯の川温泉商店街があり市電が走っている街並みが懐かしさすら感じますよ。

湯倉神社
アドレス:〒042-0932
北海道函館市湯川町2丁目28番1号
TEL.0138-57-8282
アクセス:電車/JR函館駅から函館市電2系統または5系統「湯の川行き」で約35分
湯の川」で下車し徒歩約2分
バス/函館空港から空港循環バスとびっこで約15分「湯倉神社」前で下車し徒歩約2分
JR函館駅から10系統で約30分「湯倉神社前」で下車し徒歩約2分
 

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