ホーム大喜利#7

介護・福祉

認知症の方々と日々接していて、実はこの病は人間性の本質を捉えるになかなか興味深いものだと感じます。
(当の本人にするとたまったものでない!!と聞こえて来そうですが…🤯)


さて今回も始めてみましょう。
にしし…😄

~こだわり~

当ホームで何かと話題をかっさらっていく
Aさん。この方は診断こそついていないが、今で言う発達障害も含んでいると思われる方です。

ある日の午前中。
トイレ介助などが一通り終わって、職員も一息が付いた後、個別に入居者と関れるリハビリの時間。

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Aさんいつもの運動をやりますよ!!

よだれを垂らす憎たらしいラクダ のイラスト - ホビヲノエ

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上体伸ばし!それでは10回
せーの!!
1.2.3…

よだれを垂らす憎たらしいラクダ のイラスト - ホビヲノエ

40、50、60、100、100、100

・・・・

本人はやや猫背気味のため前傾歩行。また本人の身体的障害からなのか分かりませんが、歩き方に特徴がありり足歩行です。定期的にリハビリの職員がホームにやって来て、個々の体調や状態を見ながら、個別にリハビリメニューを提案しています。

Aさんの転倒リスクは高く、これまでにも尻もち付いた、足がもつれてつまずいて転んだなどの経験があります。
リスク回避として、摺り足から通常歩行への意識掛け(声掛けによって)。そして、歩行姿勢を修正するために、猫背改善で目印を付けた柱に両手を伸ばし、職員が後方から両腕を支えてAさんと一緒に上体伸ばしを毎日行っています。

Aさんは運動は嫌いでは無いようですが、

こだわりが・・・

解説

Aさんのこだわりは運動のみならず、生活の随所に現れています。一般的な認知症ではないと思われていますので、発達障害の要素も含めた対応が必要になります。

さて今回は数の数え方に焦点を向けます。


通常であれば、「1,2,3,4・・・」と進んで行くと思われますが、何故かAさんは一度自分の中でセットされた法則?やり方は決して変えませんし曲げません。
この症状は認知症とはちょっと違い推測ですが、発達障害によるものなのかと思われます。

自閉スペクトラム症(ASD):コミュニケーション・対人関係の困難と共に、強いこだわり・限られた興味を持つという特徴がある発達障害。
原因は不明で脳機能的な障害とも言われています。自分の意に沿わなくなると、パニック症状も引き起こします。

対応

色々試しましたが、一筋縄ではいかないのがAさん。

●数え方を間違っていると指摘しましたが、これは効果なし
●本人に任せて数えてもらうと修正なく乱数のごとく続く
●有効的だったのが、職員と一緒に数えながら修正していく方法

それでも上手くいかない日も多く、まあ個性なので仕方ないですね😁

おわりに

今回はAさんのこだわりについてでした。

認知症はやはり十把一絡げではないですね。同じアルツハイマー型認知症の方でも、性格やその他病気など複合的な要因によって個人個人違う症状が見えてきます。まあそんなの考えれば分かりますね。
だって人は一人として同じではないのだから😄

今日もAさんは乱数のごとく思いついた数字を数えているでしょう。それを聞いている職員は迷宮に誘われるのでした😅

今回はここまで

最後まで読んで頂きありがとうございました

次の記事で会いましょう。

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