みなさんお元気ですか?
最近は再び映画を観るようになりました。
20代の頃、ビデオレンタル店でアルバイトをしたことをきっかけに、当時店舗にあった邦画、洋画問わずむさぼるように観まくりました。1980年代後半から1990年代の作品は思い入れが強いです。
映画は「人生の切り抜ぬき」「違う人生の追体験」などと言われます。
人の一生は、誕生から死ぬまでの間、長いようで短い時間の中で様々なドラマの連続でしょう。楽しい時間、それは喜劇なシーンもあれば、時には辛く何もかも投げ出したくなるような悲劇な時もあるでしょう。
さて、今回は私が最近観た作品の中から
おすすめ2選です。週末や面白い作品を探している方の参考になればと思います。ネタバレを含みますのでご注意願います。それではどうぞ!!
今 満たされていますか?
🌟一作目 「17アゲイン」
①過去に対してのトラウマや思いが強く前に進めない方
②今置かれている状況を変えたい方
③マンネリ化した環境から再度新たな関係性を作りたい方
「あの時 何故 行かなかったのか!!」
「あの言葉 あの行動があれば…」
「気付けなかった やさしさがあれば…」
など人生にはターニングポイントがそこかしこにあります。
人生において多感な時期がありそれは思春期でしょうね。
中高校生時代、勉強は難しく付いて行くのがやっとだったり、つまらなく窓の外ばっかりを眺めていたり、居眠りをしたり…。
楽しい思い出は、友達との他愛のない会話や遊びだったり、部活、学祭や体育祭。そして初めて付き合うであろう恋人との出会い。
思春期は酸いも甘いも一杯な時期です。様々な経験を通してこれからの成長の礎が出来る時期でもあります。
🔴ストーリー
時代は1989年。主人公のマイクは17歳の高校三年生。バスケ部に所属する彼は将来を嘱望される程の腕前。卒業をまじかの人生を変える大切な試合を前に、当時付き合っていた恋人スカーレットとの間に子供が出来たのを知り、彼はバスケ選手としての将来を諦めて彼女と結婚する人生を選ぶ…。
20年後2人の子供の父親となった30代のマイクは、妻となったスカーレットや長男、長女にも煙たがれ家での居場所も薄くなり、仕事も上司とのトラブルで解雇され何をやってもダメな日々を過ごしていた。
ふと自分の人生を振り返ると、輝いていた高校時代を思い返し母校へ訪れる。そこで出会った謎の老用務員とのやり取りに中でとんでもない展開に進んで行く…。
もし人生をやり直せるとしたら?
映画ならではの奇想天外なストーリー展開になります。
- 勉強を一からやり直して学力をつける
- 今とは違う恋人、夫婦、友達を見つけて新たな人間関係を築く
- スポーツ、部活など真剣に取り組み優秀な成績を収めたり、レギュラーになる
- 音楽、芸術などパフォーマンスを学び直してアーティストを目指す
- 語学、プログラミング、投資などの勉強を始めて海外進出、起業家などを目指す
などなど野望が次から次へと沸き起こるでしょうか?
作中マイクは自分の人生をやり直したいと望みチャンスを得ます。ひょんなことから17歳の自分に戻り、これまでの記憶を覚えている中、友人ネッドの自宅に転がり込む。すったもんだの果てに失敗や体験をフルに活かし、人生をやり直していきます。
「人間は失敗から多くの物事を学び次に繋げます」
ところで失敗とは何か?
・周囲からの評価が悪い
・目標が達成出来なかった
など…
そこには、他者との比較。優劣、それに伴い自己肯定感が低くなるなどの状況が見え隠れします。特に若い時ほどこの傾向はとても強く自分を苦しめます。
著者は50歳を過ぎ、かつての10~30代の頃の多感な時期(失敗などの苦々しい思い出など)を今は俯瞰出来る様になりました。
これはきっと一種良い意味での諦めや執着からの解放だと感じ、切り替えとも置き換えられ過去からの呪縛からの手放しが出来るようになってから、良い意味で人生が楽になっています。
失って気付く大切なものとは…
人間は愚かである ゆえに学び、再起を果たす
この作品のテーマーは
・家族の再生
・本当に大切なものは何か
・今出来る物事への真摯な取り組み
自分にとって大切なものは?
〇家族
〇お金・資産
〇友人を始めとした様々な関係性
〇これまで築き上げてきた地位・名誉
〇夢・仕事
〇健康 などなど
これについては人それぞれに考えや思いがあります。
マイクはスカーレットとの離婚協議のため最終的に裁判にまで発展します。けれど物語が進む中で、お互いがこれまで忘れていた相手を想う気持ち、尊敬や感謝の気持ちがいつしか溢れ出てきます。
人は近くにいて、余りにも当たり前過ぎていつしかその大切さを忘れてしまう生き物なのですね。
まとめ
得たものは永遠ではない。時を経て色褪せたり、大切さを忘れてしまいます。
失い掛けて気付く人
失って気付く人
出来れば前者で留めたいです。
失ってからでは代償が大きいですからね…。そんな気付きを与えてくれた作品でした。
監督:バー・スティアーズ
脚本:ジェイソン・フィラルディ
上映時間:102分
公開:2009年
キャスト:ザック・エフロン
マシュー・ペリー
レスリー・マン
トーマス・レノン
現在アマゾンプライム(有料コンテンツ)やU-NEXT、dTVなどで視聴出来ます。また昨年
(2021)は、竹内涼真の初舞台ミュージカル化されていたようです。舞台作品としても楽しめるので興味ある方は是非ご覧下さいね。
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