人生は思いがけなく奪いそして与える
これまでの人生を振り返ることありませんか?
そんな時はきっと何らかの問題が現れて選択に迫られていたり、悲しみ絶望感などマイナスな状況なのかと思います。勿論とてもハッピーでバラ色な時もあるでしょう。
次に紹介する作品はタイトルより人生を追体験させてくれるものです。
🌟二作目 「幸せのレシピ」
①現状が忙しく、自分の時間が持てない程疲れている方
②思考などが凝り固まり、素直な自分との距離感に悩んでいる方
③与えられた環境に戸惑い、どうしたら良いか悩んでいる方
時間はいつも同じに流れない。それは普段は清流な小川でも時には濁流から氾濫し周辺に甚大な被害を及ぼすかの如く。人のつながりなども川の流れの様になります。
現代はとにもかくにも成果を求められ、気が付けば周りは敵だらけの環境下の人多いのではないでしょうか?
本当はあなたを必ず見ている人がいるのに、余りにもプレッシャーだらけだとそんな余裕すらなく日々を過しています。
🔵ストーリー
舞台はマンハッタンにあるフレンチ料理店の料理長ケイト。彼女は積み上げてきた実績と自信からいつしか完ぺき主義者になり、職場の厨房はどことなくギスギスした雰囲気。
時にはお客と料理についてオーナーそっちのけで喧嘩するほど、仕事に対してプライドを持って日々過ごしている。
そんなある日、彼女の姉とその娘が遊びに来る連絡を受けて物語は始まる。
職場ではスタッフの産休に伴い、副料理長としてその間の代役を探すことになるが、オーナーの一存で予てから気に掛けていたイタリアンシェフのニックが雇われる。
料理のジャンル、その働き方スタイルの違いがまるで異なる二人。反目する中事件が起こる。
神様が与えた試練
ある日、姉のクリスティーンと娘のゾーイがケイトの家に遊びに来るメッセージが留守電に。彼女らを迎える準備で最近疲れ気味だったケイトは良い気分転換と考えていた。
いつも通り厨房で働いていたところに一本の電話が…
電話は病院から。急いで病院に向い、そこで知らされた事実に戸惑うケイト。
数日後新たな生活が強制的に始まる。
新たな二人暮らし
ゾーイは小学生。これまで独身で子供がいないケイトは今まで姉と一緒にゾーイには関ってきたが、姉がいない中でどのように接しなければならないか暗中模索な日々が。
そして、仕事にプライベートに新たな問題が立ちはだかる。
「無理しないで…」
物語が進みゾーイとの関係性に悩むケイト。子供は自分軸で生きている。
ただ母親を失って悲しみが日に日に増す中で、ケイトは自分の厨房に様々な紆余曲折を経て仕方なくゾーイを連れて行くことから新たな展開となる。
その頃オーナーはニックに対して多大な期待を持って接していた。そんな中私生活でゾーイが何も食べなくなり、料理人として無力な状況に。
ある日いつもの営業前の休憩時間。ニックが自分が食べるために作ったパスタを
「ちょっとここを離れるからね」と言って
ゾーイに渡して離れる。すると空腹からか、いやこれまでの彼の調理過程をじっと見ていた中で思わず一口食べてしまう。一口が二口そしてそのおいしさにフォークが止まらなくなる。
そんなゾーイを見るケイトはびっくり。
そしてニックはしてやったりで微笑んでいる。
ゾーイとケイトの関係が上手く進んでいた中、その仲を取り持ったニックとの関係性にも良い兆しが生まれて来ていた。
ある日学校から呼び出しがある。
厨房へゾーイを連れて来るようになり、朝は市場へ向かうケイトとゾーイ。そして、夜遅くまでお店で過ごす生活になる。
すると当然授業中の居眠りが目立つようになり、その訳を担任に問われた後の連絡であった。
面談の中で、事実確認を受けた後校長から
「このような生活が続くと保護施設に送ることになります」と忠告を受ける。
自宅に戻りゾーイに
「一緒にお店には行けない」と伝えるとその理由が彼女には理解出来ない。そして話し合いの結果シッターを雇うが上手くいかず、ある日ゾーイは居なくなる。
時間は少し遡る
職場ではニックがいよいよ職場の高評価を得ていた。ゾーイとのこともあり感謝している反面、仕事で自分の立場が危うくなっているのを感じたケイトはニックと喧嘩をしていまう。ニックも話し合うが状況は変えられずニックは店を辞める。
ケイトがまだゾーイとの関係性に四苦八苦していた頃、ある散歩の光景で疲れ気味なケイトにゾーイが投げかけた言葉
「無理しないで…」
やればやるほど、頑張れば頑張るほど空回りする
長い人生時としてそんなことも現れます。
ゾーイからの一言は、きっと彼女を通して目に見えない者が伝えたと感じる場面です。
その後ケイトは泣き崩れ、ゾーイを抱きしめ新たな展開に進みます。
神様は乗り越えられない試練は与えない
いなくなったゾーイを探すケイトはニックに助けを求めます。二人で探す中、ある場所をケイトは思い出します。それは亡くなった姉の墓。そこでゾーイを見付けて事件は解決します。
ゾーイを探す間ケイトはニックのことも考えていた。そして探し終えて再び分かれる二人。
彼は別の場所で総料理長として職を得ていて、このままだと永遠に分かれる。ここでこれまでの人生を振り返るケイト。
時間が進み場面が変わります
ケイトとニックは同じ厨房に立っています。そこには沢山のお客が更に店の外の席にもいる。オーダーを受け配膳するのはゾーイ。そう3人で
”ケイト ニック ゾーイ のビストロ”
店名の看板が窓越しに掛けられています。
彼女らは新たな第一歩を踏み出し物語は
エンドロールとなります。
これまでの生き方は時と突然変更を余儀なくされてしまうことが多かれ少なかれあるでしょう。
そして、物事には一連の流れがあります。
- はじめは事実を受け入れられず
- 状況を恨んだり、呪ったり
- 出来ることならば状況を変えようと努力
- やがては受け入れて行く
人生の法則とでも言うでしょうか、ただ人によっては、過程の途中で止まる時期もあります。けれど、時間は掛かれどもこの流れは進むのかと感じます。
この作品でも
②現状を認められない これまでの生活・人生観の見直し
③試行錯誤 助けを求める
④新たな展開
と流れていきます。
まとめ
”人は一人では生きていけません”
誰かに支えられそして支えて。パートナー有無、人それぞれでしょうね。
そんな中で私達は何らかの意味を持ってこの世に存在しています。些細なすぐ忘れてしましそうな日常を振り返る作品でした。
きっとあなたの心に響くのかと思い、おすすめします。
監督:スコット・ヒックス
脚本:キャロル・フックス
上映時間:104分
公開:2007年
キャスト:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
アーロン・エッカート
アビゲイル・ブレスリン
ボブ・バラバン
現在視聴は、アマゾンプライム、U-NEST、Netflixなどで観れます。
またこの作品は2001年ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』からのリメイク版ですので、本作はまだ観ていませんがこちらもチェックしたいですね。
今回はここまでです
最後まで読んで頂きありがとうございます
次の記事で会いましょう。
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