介護は奥深い Vol.1

介護福祉全般

介護業界に20年いる中で、様々方々とお会いして来ました。心身状態から軽度中度重度の介助を要する方。それらの状態になる以前の方々などです。

人は歳を重ねていく過程で
①物忘れ
②身体機能の衰え
③精神的衰え

などの要因で、直接的もしくは環境面や経済面など間接的に低下していきます。

今回はそんなこれまでにお会いして来た方々を振り返りながら、私の体験談より介護についての今や今後についての考察を行います。
Vol.1は「物忘れからの見えてくる状況」にスポットを当てます。

それではどうぞ!!

🌈物忘れから見えてくる状況

「あ!あれどこだっけ?」
「今日約束した時間忘れた!!」
「昨日食べた夕飯何だっけ?」

これらはいわゆる「物忘れ」です。

約束、置き場所、回数など行為や場所、状況について一時的に忘れている状態。年齢相応な記憶の欠落があり、思い出すのに個人差があれど思い出します・・・・・・・

「ここはどこ?」
「会う約束なんてしていないぞー」
「ごはん食べていない!!さっさとよこせー-!!」

これらはいわゆる「認知症」の症状と推測されます。
私のブログでお馴染みの「ホーム大喜利」で登場してくる方々などが該当します。
そして、認知症には発症前段階にMCI「軽度認知障害」と呼ばれる状態があります。

この時点では認知症では無いが、認知機能の低下が起きており、放置すると症状が進み認知症へと移行してしまう可能性が高い状況。この段階をほっておくと1年間の内に10%※1の割合で認知症に移行する確率が知られています。

※1出典:「Frisoni GB, et al : Mild cognitive impairment in the population and physical health. J Gerontol A Biol Sci Med Sci 55 : M322-M328, 2000」

MCIについては、65歳前後の時点で何らかの症状を自覚した人は、原因は何かと遡ると40歳代までに戻ります。
この時期は仕事や家事・育児・介護など個々の社会生活で一番忙しい時期。その分心身に無理が掛かり、栄養状態の乱れや睡眠不足・過度のストレス状態である人が多いと思います。

ところでMCIについてちょっと深掘りします。

MCIの臨床的な定義

  • 日常生活動作(ADL)は正常
  • 記憶障害の訴えが本人もしくは家族から認められる
  • 客観的に1つ以上の認知機能(記憶や見当識など)の障害が認められる
  • 認知症ではない(診断されていない)

更に詳しい内容を知りたい方は厚労省の資料がありますので添付しておきます

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000519620.pdf


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🌟対応

本人の様子で上記の症状が見られたら、家族ましてや本人は相当落ち込み、場合によって認めなかったり、家族間のわだかまりなどの軋轢を生みます。
これまで入所者や利用者その家族と接する中で、異変に気付きいち早く行動したか否かでその後の生活が変化するのを見てきました。

「行動」の例を紹介します。
病院受診
初めから精神科など特定の病院への受診はかなりのハードルが高いです。
そこでとっかかりは、行きつけの病院やクリニック受診がおすすめです。
行きつけが無い場合は、事前に物忘れ外来や心療内科を調べて、先方に事前に状況を伝えて打ち合わせが出来た後に、予約・受診の流れが出来れば良いですね。

そして現在脳神経科、精神科、物忘れ外来などで受診の際、下記の検査が出来ますので参考にして下さい。

①MCIスクリーング検査
アルツハイマー病の前段階であるMCIのリスクをはかる血液検査です。
この検査では、アミロイドベータペプチドを排除する機能を持つ血液中の3つのタンパク質を調べることで、MCIのリスクを判定します。
検査の概要
・採血は7cc
・結果は2~3週間後
費用
別表※2参照してください。(関連の検査についても載せてみました)

※2(概ねの概算です、医療機関などにより価格変動があります)

検査種別 10割 自己負担 3割  自己負担 1割  自己負担
認知機能テスト700円~2,800円220円~850円70円~280円
CT1万5,000円~2万円4,500円~6,000円1,500円~2,000円
MRI1万5,000円~3万円4,500円~9,000円1,500円~3,000円
SPECT8万円~10万円2万4,000円~3万0,000円8,000円~1万円
MCIスクリーニング1万5,000円~2万5,000円1万5,000円~2万5,000円1万5,000円~2万5,000円
APOE遺伝子1万5,000円~2万5,000円4,500円~7,500円4,500円~7,500円
みんなの介護より一部改変

繰り返しになりますが、もし上記表の検査について受けたい検査が出来るか否か事前に確認して受診して下さいね。

MCIと診断された場合、現時点では治療薬はありません。けれど脳の血流不全が主原因のため現状では、生活習慣改善の指導が主になります。

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まとめ

今回はVol.1として「物忘れからの見えてくる状況」を考察しました。

上述でも書きましたが、現時点ではMCIに対する特効薬はありません
なので早期診断が大切です。
そして、MCIと診断されても諦めず、認知症に移行しないよう治療が鍵になります。

適切な対応を行うことで、MCIの人の約16~41%は認知症に移行せず健常者に戻る可能性があります。
②何もしなければ、5~15%の方は認知症に移行します。※3

※3 認知症疾患診療ガイドライン2017「認知症疾患診療ガイドライン」作成委員会
(p147 2017:医学書院)

MCIからのメッセージは生活習慣改善です。
改めて以下の状況改善が大切です(これは全ての病気に通じます)

①栄養状態
②睡眠不足
③過度のストレス状態
④運動不足
⑤喫煙・過度の飲酒

特に筆者が大切だと思うのは睡眠です。少なくとも一日7時間前後の確保が必要です。

現在人は寝不足気味です(私もそうです😅)

そして睡眠不足において目の疲れは即ち頭の疲れに繋がります。妙に寝付けない時は日中もしくは就寝前のPC、スマホの使い過ぎからの眼精疲労が要因の一つです。
ここで様々な睡眠導入のサプリや寝具なども考えられますが、日常生活のケアの一つとして目の健康維持と疲労回復におけるリラックス効果、そして睡眠の質向上が出来る商品を提案します。

上記の商品は現在も使用しています。
入眠前、寝つきが悪い時、眼精疲労が著しい時のアイテムです。この商品が出る前はホットタオルで目を温めていましたが、この商品を使ってからは睡眠の導入時(眼精疲労度合いが激しい時)に役に立っています。
目を温めるだけではなく、最近の商品はアロマ効果の物も出ておりこれはおすすめ・・・・です。

さて、次回は「身体機能の衰え」について考察していきたいと思います。

今回はここまで

最後まで読んで頂きありがとうございます

次の記事で会いましょう。

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