ふらっと旅~道東編~vol.4

楽しみ

今回は道東旅行編の4回目になります。
これまで川湯温泉、知床ウトロを中心に書いてきました。旅の締めくくりは湖を巡ってきたので
こちらをご紹介します。

なおこれまでのお話については下記をご覧下さいね。

天候が徐々に悪くなり…

知床よりもう一度川湯温泉方面に戻ります。次の目的地は摩周湖です。本来ならこちらを観て、帯広方面に向かう予定でしたが、旅の予定や目的を柔軟に変えるのも我が家の旅なのです。

さて、摩周湖周辺を走行中空模様が徐々に悪くなってきます。予報ではこの後雨になるようです。
硫黄山を横目に道道52号線から屈斜路摩周湖畔線に入り、まずは摩周湖第三展望台へ登り坂を走行すると、どんどん空が暗くなりました。
時刻は16時を回った頃。本来ならまだまだ明るい時間帯なので、晴れていれば摩周湖は見えて来ます。
すると、ぽっりぽっりフロントガラスに雨粒が。次の瞬間、激しい豪雨に遭遇します。

前方を走っていた車が良く見えない程になり、スピードもノロノロ出ないと危険な状態に。カーナビが摩周湖第三展望台を指した頃には、雨脚は強烈になり一時停車を余儀なくさせられました。
もはや、摩周湖は全然見える訳も無く、車から下車すら出来ない程の土砂降りに見舞われ状況をフロントガラス越しから見る次第に。

摩周第三展望台 | 北海道Style
北海道Styleより 

晴れていればこの様な景色が拝めましたが、今回は断念です。
摩周湖はカルデラ湖のため霧が発生しやすく中々全貌が見れない湖として有名ですね。またジンクスも多数あり。
ちょいと脱線します(大雨なので)

摩周湖ジンクス
独身者が晴れた時に摩周港を見たら晩婚
お金持ちが摩周湖に訪れると霧になり、貧乏人が訪れると晴れる
晴れた摩周湖を見たら出世しないなどなど…

何やらおっかないですねー😨
前回来た時(20代前半)は確か霧だったので、私に当てはめるといずれも当てはまらないのか😁
ジンクスを試すのも面白いかもですね。
雨脚が更に激しさを増す中、このままではらちが明かないのでゆっくり下山して次に進みます。

摩周湖と言えば道民なら「マリモ」なんですが、それから派生したご当地キャラがいますそれが
こちら👇

まりもっこり。一時期全国でも知られたキャラでしたが、最近はあまり見聞きしないなーと。Twitterを見ると現在もツイートされています。今回の旅で意識して見てなかったので次の旅でお土産コーナーで見てみましょう。
そう言えば、道内各所にご当地ゆるキャラが多数生息中です。旅の楽しみにゆるキャラ紹介もイイかもですなー。


時刻は17時を過ぎていました。
実は次の宿泊地新得のホテルへのチェックインは18時。この時点で予定到着時間をオーバーすることが確定。ここからは開き直ってゆっくり安全運転に切り替えると、徐々に雨脚が弱くなってきました。国道241線を阿寒を目指し走行中、下り坂が続く中すると一瞬雨が上がり余りにも神々しい様子だったので、思わず路肩に停車しその時撮ったのがこの一枚です。

筆者撮影 雄阿寒岳に向う途中

綺麗な光景に見とれますが、この後更なる自然の驚異を感じる事態に遭遇するのでした。

短時間記録的大雨

まずはこちらの記録を

北海道 足寄町中部付近で猛烈な雨
北海道では局地的に雨雲が発達しています。レーダーの解析で、北海道足寄町中部付近近では、27日17時40分までの1時間に約90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。

tekin.jpより令和4年7月27日の記録

まさにこの時上記周辺にいました。
今年に入って初の体験。猛烈な豪雨にワイパーが追い付かない程で、先程の摩周湖の降雨と更に比較にならない程で、たまたま合ったコンビニ駐車場で一時停車を余儀なくされました。ただ経験上このままいると道路の冠水で走行自体が出来なくなる予感がしたので、しばらくして走り出しました。

今年も全国各地で起こっている自然現象ですが、実際体験すると恐怖以外感じない程。筆者の体験では2014年9月11日の豪雨が未だに記憶にあります。そして2016年8月の台風被害など近年は全国各所で同様の被害が報告されいます。
昨今のゲリラ豪雨や線状降水帯による大雨被害があり、旅先で天気予報は常に気にしていますが、予期出来ない場合の対処も今後の旅行時には考えておかなければと思います。

10分程走っていると、雨雲エリアから抜け出し先ほどの状況が嘘の様な感じを受けました。
(あのまま留まっていたら、道路が通行止めになっていました🥶)
今回は進んで良かったけど、判断を間違えると危険な状態もあるため日頃からシミュレーションも必要と感じる出来事でした。

阿寒湖にて

大雨から我が愛車もすっかりきれいになり(おいおい!!)、先程の緊張感から一転して晴れた夕日を眺めつつ場所を確認すると丁度阿寒湖近くを走行していました。
トイレタイムも兼ねて道民のコンビニ”セイコーマート”に停車して飲み物など購入。
この場所ちょっと変わっていて阿寒バスのバスターミナルの併設店です。

otamayアクロ さんより

この建物調べてみると、宿泊施設もあるようで(その時は気付きませんでしたが😅)日帰り入浴も出来るようです。たまたま立ち寄った場所でしたが面白いですね。写真右下に写っている郵便ポストが懐かしいなー😁

ところで立ち寄ったセイコーマートですが、こちらは道内ではお馴染みのコンビニです。
今回の旅でも良く利用しました。このコンビニは本州の王手とは出店戦略が違い、まさに地方都市に行けば行くほど、生活に根差しているのが実感しました。
私のnoteに以前セイコーマートについて書いた記事があります。セイコマート愛がある(自分で言うな😅)記事です。良かったら是非読んでみて下さいね😊

道民のコンビニと言えば?それは…|よしぱら|note
皆さまお元気でしょうか? ここ最近は週末を中心に天候不順に加え気温変化にもやられています。 ただ、幸いにも風邪を引いていないのが救いです。 只今北海道は絶賛緊急事態宣言中につき、夜の8時を過ぎると繁華街の消灯ですっかり元気が無くなっています。 唯一コンビニの照明はいつものように付いており、きっと助かっている人は多いの...

もう一つ、北海道ならではの体験をしたので書きますと、この場所に来る途中、何気に走行していてふと信号機に目をやると、鹿が二頭止まっていました。鹿は道内を(特に道東方面)ドライブすると見かけますが、止まっていた位置に注目。そこは歩行者が通る横断歩道。もちろん信号は赤(車が走っているので)でしたので、人なら止まりますが何故か鹿が止まっています。それも2頭。

妻がその一部始終を見ていたら、私の車が通り抜けたあと後方を見ると颯爽と道路を横断していそうです。交通法規を守る鹿って!!そんな体験をしましたよ😂

阿寒湖も30数年振りの訪問。
ここは温泉街として元気に営業している店舗が多いのかと見受けました。温泉宿も見た感じは閉鎖しているところはなさそうです。温泉街を浴衣を着て闊歩する観光客も数組。そしてここはアイヌ文化に興味ある方には近隣にアイヌシアターイコロがあります。

阿寒湖アイヌシアター
© THE AKAN AINU INDUSTRIAL ARTS ASSOCIATION Hpより

こちらの施設ではアイヌ文化を演劇や映像などで上演しているようです。北海道白老にある
国立アイヌ博物館”ウポポイ(民族共生象徴空間)”が出来る前には、白老のポロトコタン・札幌の北海道博物館、こちらの阿寒湖アイヌシアターイコロが知られています。

筆者は漫画「ゴールデンカムイ」がお気に入りなので、北海道の歴史を知る上でアイヌ文化については切っても切り離せない位に興味があります。
アイヌの歴史について数多くブログ等でも書かれていますが、筆者の目線でも記事を書いていきたいと考えています。

さて阿寒湖の写真です👇

筆者撮影

桟橋付近より撮影。先程まで雨が降っていたようで、道は濡れています。

筆者撮影

雨上がりの夕暮れ。時より湖畔からの風は生暖かく阿寒湖は穏やかでした。
暫く黄昏ながら景色を眺めて、今日の宿はここにしたらどんなに楽かと思いながらも、本日の宿泊地の新得へ向かいます。

屈足くったり湖から然別しかりべつ

2日目の宿泊地は新得町屈足にある”くったり温泉レイク・イン”です。
現地到着は20時を過ぎており、チェックイン時辺りはすっかり真っ暗でした。初めての宿泊場所につき道中はグーグル先生の道案内。最短ルート検索により本来なら余り使わないであろう山道からホテルまでナビしてくれます。

ところで、真っ暗闇の山道を走行する際は、北海道でお馴染みの野生動物が出るは出るは!!一番厄介なのがエゾシカです。奴らは個体の特性からか、びっくりするとその場に止まりますので、車にぶつかる事故が後を絶たないです。
(道東、道北の峠など特に夜間エゾシカとの接触事故は多いですよ😱)

もちろん奴らも出て来ましたし、更にびっくりしたのが、一見たぬきかと思い良く見てみると、アライグマの一群が横切った時で、もうこいつらも完全に道内ではお馴染みになりました。
平成17年外来生物法で特定外来生物に指定されているようです!!かわいい容姿に騙されるな
危険な熊です🤐)

さて、チェックインを済ませ夕食ですが、ホテル周辺は屈足湖があるだけの場所。ましてや田舎あるあるで近場の新得町まで車で10分は掛かるため、夕食は最悪コンビニ弁当か!!となります。
新得の市街地に入りますと、予想通りの展開に。あらかじめ町中の飲食店を検索し開いている店を目指しましたが、結局は入店出来ず。さすがに帯広まで向かえば飲食店はありますが、そこまで行く気力も無く、コンビ二弁当となりました。

新得町と言えば、蕎麦が有名です。知らない方もいるでしょうが、北海道はそばの産地なんですよ。新得の他、幌加内ほろかない(全国一の生産量)、深川市、音威子府村おといねっぷむらなど道北地区で良く取れます。

ホテルに戻りホテル周辺を眺めると、近くに屈足湖があります。ただ夜なので良く見ません。次の日の朝にもう一度見てみます。そそくさと夕食を済ませ、寝る前にお風呂タイムです。

こちらは、秘湯トムラウシからのお湯です。源泉温度が80℃越えで、ホテルの浴槽も熱かったーなー。熱いお湯好きにはお勧めですよ。入った後暫く汗が引かなかったのでした。


屈足湖 | 湖 | 観る | 北海道新得町観光協会
新得町観光協会HPより

翌朝、こちらのホテルでは朝食を付けまして、バイキング形式の朝食スタイルでした。昨日は軽めの夕食だったので、朝食はしっかり摂りました。
お腹も膨れ、朝風呂と行きたかったのですが、熱い温泉なのでこの後の目的地は然別湖。山道を深く走行するため体力温存で入るのを諦めました。

チェックアウト後は、昨日観れなかった屈足湖周辺をゆっくり散策しました。綺麗な光景にうっとり見とれて撮影を忘れる始末😭
上記の写真は新得町観光協会さんのをお借りしています。この湖はカヌーが有名で近隣にカヌーレンタルのショップがありました。またホテルに併設しているキャンプエリアも最近オープンしたばかりでキャンパーにもおすすめですよ。

こちらにホテルの概要を貼っておきます👇

楽天トラベル: 湯宿くったり温泉レイク・イン 宿泊予約
湯宿くったり温泉レイク・イン、自然と湖に囲まれた隠れ家リゾート。天然温泉の露天風呂は開放感満点。旬の素材を活かした会席料理も人気。、JR新得駅より13km。国道38号線経由、あるいは国道274号線経由、道道718号線屈足入口より8km。、駐車場:有り 200台 無料 予約不要

そして今回のおすすめ商品です。
やはりお蕎麦ですね。

改めて食べましたが、やっぱりおいしい。現地で食べて、お土産で買ってきて自宅で食べて。
新得町のそば祭り例年9月に行われています。
今年は3年振りの開催が決定しました。これまた嬉しいですね。

開催場所新得町 保健福祉センターなごみ
住所北海道上川郡新得町3条南5
主催者・運営しんとく新そば祭り実行委員会
主催者・運営の電話番号0156-64-0522
最寄り駅新得駅
祭の日HPより

然別湖

改めて周辺地図参照です👇

google Mapより

屈足湖(新得町)から然別湖まで約35分位の距離です。大雪山系にあって標高約810mにある自然湖。ここは北海道の中で一番高い所にある湖です。筆者はこの地を訪れていないので楽しみです。

早速こちらをどうぞ👇

筆者撮影 

山道を走行し到着。湖周辺にホテルが数件営業していますが、廃業しているホテルも見られます。ここでも、以前訪れた川湯温泉の様な光景があります。現状を嘆いても仕方なく、コロナの終了が訪れかは分かりませんが、季節性インフルエンザと同じ扱になれば、現状が変わると考えるのです。

北海道は素晴らしい自然の宝庫。そこに訪れる者を感動させる力があります。観光業の衰退は北海道にとっても様々な影響をもたらします。沢山の方々が自由に往来出来るようになればと切に思います。

さて、然別湖の話。

湖は穏やかでした。湖畔に立つと風が心地よく、湖からのパワーを頂けます。この場所はパワースポットです。また道道85線より鹿追町側から湖に入る場所には、湖底線路があります。
今回は行けませんでしたが、湖にある線路?これは一体?となりますね。次に行くときは是非見てみたいです。

そして、遊覧船も運航しており湖を周遊出来ます。一時期は廃止の危機があったようですが、現在は営業されています。

料金:大人1100円(中学生以上) 子供550円
所要時間:40分
営業期間:5月下旬から11月上旬
詳細:0156-67-2211(然別湖畔温泉ホテル風水)


筆者撮影 遊覧船は2艘あるようです。 手前にボート利用のアクティビティが楽しめそうです

然別湖はもともとコタンです。この地にもアイヌの歴史が数多くあるのかと思います。標高が高い場所なのでもうすぐ紅葉が始まり、湖周辺の景色が様変わりするでしょう。冬になると湖が結氷し湖内を歩けたり、冬ならではのイベントもあるようです。

興味ある方は是非然別湖に訪れてみて下さいね。

まとめ

今回は道東旅行編Vol.4で、訪れた湖を中心に紹介してみました。摩周湖は残念ながら見ることが出来ませんでしたが、道東には数多くの湖があります。いずれも見どころ満載です。
夏から秋そして冬へと景色が変わります。一年を通して様々な景色が楽しめるのもイイものです。

今回の記事で道東旅行編は終わりです。

今回訪れてみて感じたのは、改めて北海道の自然の素晴らしさです。ただ観光に目を向けるとこの3年ですっかり様変わりしている観光地。衰退しているところ、何とか行っているところが見て取れました。現在全国で様々な観光業応援キャンペーンを実施しています。国主体のGOTOトラベルは現在中止されていますが、各都道府県独自のキャンペンは行われています。

急激な物価高や円安など、とても旅行なんてと思われている方も大勢いるでしょう。遠出は難しくとも自分の住んでいる地域の観光スポットなら日帰りで訪れるなら可能でしょうか。
まずは自分の住んでいる土地を知る機会を持てれば、きっと素敵な発見や出会いがあるのかと思います。私の記事がそんな思いのきっかけの一端になれば幸いです。

今回はここまで

最後まで読んで頂きありがとうございます

次の記事で会いましょう。


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