今回は私が働いているグループホームについて改めてですが書いてみます。
グループホームと聞いて、イメージだったり、分かる方はどれ程いますか?
名前は聞いたことある!けれど良く分からない施設ではないかと思います。
今回はグループホームについて書いていきます。
それではどうぞ!!
結論
今回は結論から
②認知症の親や親族を介護していて、あなたの生活が機能不全状態になったら迷わず入居を!!
③認知症の親や親族を介護していて、本人に虐待が日常化、本人と心中を考えだしたら一刻も早く入居を!!
かなり大げさに書きましたが
認知症は病気です!!
自宅などで認知症の親・夫・妻・兄弟姉妹・親戚などの介護状態になると一生懸命介護をしますね。
はじめの内は献身的かつ完璧に介護しようと頑張ります。また親子間なら「親の面倒は子供の義務」とか「世間体が悪い」などの理由で必死に頑張るでしょう。
それじゃどうすればいいの?
これまで自宅などで一所懸命「変だなー?」とか「おかしいー!!」と思いながら親などと暮らしてきたあなたは、いよいよ受診を考えます。
けれど、受診拒否などでもめて受診の機会を逃します。その後症状は進行します。
意を決して嫌がる本人をだまくらかして、掛かりつけの病院に連れて行き認知症と診断されると、治療方針の話の後医師から「介護保険申請しましたか?」と話が来ます。
受診まで何とか本人を連れてこられた家族などからすると、改めて介護保険申請については、未知なる壁として立ちはだかりそびえているでしょう。
介護保険?
未だに名前すら初めての方もいるでしょう。それでもいいんです😅
この保険は「認知症などにならないと、きっと利用しない」、「永遠に関係ないもの」ですからね。
(まあ本来保険全般に言えますが…😓)
グループホーム利用の前段階で、まずは介護保険について知って頂きたいです。
以前書いた記事がありますので、「余り知らないなー」と思われる方には参考になると思いますので、そちらをどうぞ!!
区役所などで申請してその後に介護認定を受けます。そして判定後、要支援1以上なら介護保険利用が
出来ます。
そして今回の話の主題である「グループホーム」利用については、要支援2以上からになります。
それではグループホームについてです。
改めてグループホームとは?
厚労省が定めているガイドラインを引用します。
グループホームとは、知的障害者や精神障害者、認知症高齢者などが専門スタッフまたはヘルパーの支援のもと、集団で生活を行う家のこと。グループホームには2種類あります。
①知的障害者や精神障害者が自立的に生活出来るように組まれた生活援助事業としてのグループホーム。
②認知症高齢者などが認知症の症状の進行を緩和させるため、日常生活に近い形で集団生活をする介護サービスとしてのグループホーム。①は障害者が独力で社会生活を送る上で能力の欠如している部分(金銭管理・食事・服薬など)を支援スタッフが補いながら、小規模作業所における就労等での社会生活を順調に送ることができるように作られたものです。通常は、福祉作業所の近くの民家で、5~6人で共同生活を送ります。
②は単調な生活になりがちな病院では認知症の進行が早まる可能性があることから、より実生活に近い生活と家庭的なケアを実現するために作られた介護サービスです。
出典:e-ヘルスネット(厚生労働省)より
通常5~9人の高齢者がヘルパーの助けを借りて共同生活を送ります。
引用より、実はグループホームは大きく2つの対象者利用を想定しています。今回は高齢者に絞ります。
気になる利用料

上記については介護保険1割負担の場合のおよその目安です。
負担割合について分かりやすい資料がありますので参考にして下さい👇

下記については参考までに、要支援・要介護認定後に介護サービスの利用出来る金額(支給限度額)
を図にしたものです。

介護費用について近年増加傾向です。今回はグループホームについてなので、費用面についてこれ位にします。
グループホーム利用の
メリット・デメリット
ここからは筆者の私見になります。一般的な内容と幾分違うかもしれません。
①介護者の介護負担が激減する。
②認知症本人の状況に応じた介護が受けられる。
③看取り対応出来るホームが増え、最期までケアを受けられる。
⚫デメリット
①認知症本人の状態の低下。
②入居における金銭的な負担。
③コロナの様な状況下では、面会すら叶わず最悪死亡後の再会となる。
メリット・デメリットはどんな物事にもあるので、殊更に強調するのはどうかと思いますが、死に向う人の援助とはこの様なものと心得ます。
認知症の進行は現在の医療では緩やかに遅らせるのが精一杯です。残念ながら完治は出来ません。その人が持つ寿命や運命と片付けるのは簡単ですが、いざ家族が認知症になった時はとてつもない無力感が襲います。認知症の進行度合いに個人差があり、対処療法が主ですが、実際の関わり方で症状の出方に違いを感じます。
認知症発症からおよそ12年前後の介護期間を本人と共にします
その間病状がどんどん変化して、本人の人格そのものが変異し、これまでの関係性も希薄になるケースを多く見てきました。
そんな中、時間と比例した介護者の献身的な介護は、もはや尊敬を通り越して神領域の無償の愛すらを感じる家族もいます。
けれど、現実的には介護者の実生活に関われる時間・場所・金銭面・心身の健康状態などには限りがあるのも事実です。
あくまで筆者の私見ですが、
介護者の生活破綻を引き起こす介護状態には賛同出来ません。
現在の日本における「介護保険」は世界的にも見ても画期的な保険制度です。
全て自分で抱え込まず、介護のプロを利用し認知症本人には介護者(家族など)にしか出来ない関りがあります。
それは、介護者(家族など)としての思い出共有です。例えそれらが本人には通じなくても、語り掛けられるのは、家族や共に過ごした関係者だと思います。
今回のおすすめ商品
今回は書籍紹介です。
認知症の世界について何か面白そうなものとしておすすめします。
✅まとめ
今回は「グループホーム」について紹介しました。
認知症は大変奥が深い病気です。対応についてなど介護者はもちろん、医師を含めケアマネを含め関係各位は日々福祉関連の制度や法令など、また介護技術を含め常に更新されています。
今は一般の方でもその気になればネットから情報検索は出来ます。
ただ、情報選別やそもそも認知症について「何が分からないかが、分からない?」を検索力を高めるのが難しいと思います。
情報過多な現在だからこそ、家族や自分が認知症になったら福祉のプロを頼って下さい。
介護の悩み不安は人それぞれです。様々な職種、制度を上手く利用して、「頑張らない介護」と願う次第です。
今回はここまで
最後まで読んで頂きありがとうございます
次の記事で会いましょう。
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