まもなく11月になり、一年はあっと言う間に過ぎます。
さて、今回のシリーズは4部構成で筆者の世代50代に向けての記事です。
ただ、50代だけではなく他の世代の方にも参考になればと思いながら考察・実践を書いています。
②健康状態を維持する
③対人関係の解消
④断捨離からシンプルなライフスタイルに移行
前回は②健康状態を維持するを書きました。


今回は③対人関係の解消について書いていきます。
今回の結論
50代と言わずあらゆる世代で同じですが、所属・参加している場所から接する人は変わります。
学生時代の仲間や先生。社会に出てからは会社など所属するコミュニティ内の人達・取引先や顧客。
趣味・SNSなどで出会う人達。リタイア後に出会う方々。その時々で様々な出会いと別れを繰り返します。それでは考察していきます。

出会う人の総量決まっている説?
何も出会いに限らず、生きているとあらゆる物事には総量があるのかと考えます。これまでを振り返ると多くの方々に出会と別れを繰り返してきました。思うにその時点では嫌な人や苦手な人もいた中、一人として筆者にとって何らかの意味があった方々なのかと考えます。
出会いは偶然? 出会いは運命? 別れは必然? 別れは…
何だか詩的であり、哲学的な趣ですが、そもそも総量なんてあるのでしょうか?
突き詰めるとあるになるのでしょうね。
個人の体が分裂して個々に活動して、また一つに戻るを繰り返せれば、本来の出会い以上の数は越えるでしょうが、現実的には難しいです。
一般的に有名人と称される立場になれば、自分を知っている無数の方々は存在するでしょう。けれど、本人はやはり自分と関りのある人しか知れない訳です。これはSNSにおいても同じでしょう。
個々の活動を自由に発信出来る時代、自分を他者に知ってもらうのは本当に簡単になりました。
ただ、双方が認識し実際会うまで(別に会わなくても良いですが…)の間柄になるのは案外少ないかと思います。
これからの出会いについて
50代を眺めると、会社などの企業・団体や組織に属していれば、数年後に退職が見える世代です。もちろん働き方によって違います。また、家庭内では子育てからの卒業。両親の看護介護など大きなライフイベントの区切りや発生の時期でもあります。
更に現代は、高度成長期以降の日本の慣習やライフスタイル・社会の進み方、仕事の在り方など大きく変化しています。
少子高齢社会において日本の人口は減り続け、都市と地方との格差も広がり、社会の変容は個人の生活にも影響を与えます。
筆者の私見ですが、1990年代以降より一日に触れる情報量は、インターネットの普及と同時に爆発的な情報過多状態です。住んでいる地域共同体・社会・国を越えて新たな行動が世に出ては消えています。
出会いにおいても、直接もしくはネットから出会う方法。選択肢が違えども繋がる点では同じ様に感じます。
🍵ちょいと一休み(コラム)
デイサービスで働いていた頃、「あなたに会うと気持ちが良いわね~」とある女性利用者に言われました。その方には何も特別な対応はしてません。その当時一日30人規模の利用者と接し、それぞれ目的を持って利用されています。
思い当たるのは、必ず笑顔で利用者とあいさつして、何気ない話(利用者自身の調子、家族について、昨日観たTVなど)から、リハビリ中や食事・趣味活動・入浴時などリラックスに繋げます。そして、心掛けていたのは相手の話を聴くことでした。
あくまで筆者は脇役。利用者は主役なのです。
気持ち良く来て頂き、ほんのわずかな一時を過ごしていただく。そして気分転換や生活面のプラスになればと思い接していました。そんな接し方からデイサービス時代は良い思い出の方が多かったです。
笑顔
傾聴
これだけで人は安心するものなのです。

残り時間逆算
人生100年時代と言われています。50代は折り返し地点。実際の目安を考えてみると筆者はびっくりするのです。
睡眠時間を7時間として残り17時間
仕事などで8時間として残り9時間※1
家庭内のタスク・生活時間に4時間位
残り5時間が自由に使える時間と仮定します
5時間を残り50年とした時一年は、一日5時間×365日=1,825時間
1,825時間×50年=9,125時間が自由に使える時間です※2
※1:60歳定年として
※2:60歳以降は個人差増減や、うるう年など含まれない
ただし、上記はあくまでも目安です。
ここでは仮説を立てます。
この仮説には不確定要素が多いので、万人向けではないですが…。
ただ数値化すると実際の感覚が何となくでも見えて来て、約9,125時間の自由時間のうち自分にとっての今後の”対人関係はどうなのか?”と考えます。
ところで、この自由時間について深掘りしますと、人によって使い方があります。
趣味・コミュニティ内の繋がり・勉強・運動など、今に集中出来る行動は大切です。
50代はこれまでの「しがらみを継続するか、見切りをつけて自由になるか」の分かれ目の時期でもあるのです。
筆者は現在52歳。先程の見積もり時間より、きっと残り時間は短いのかと思います。これからの時間はこれまで生きてきたものとは比較ならない程重要です。
どうしてか?介護の世界に入って様々な方々の晩年を見てきて感じた中で、平均寿命・健康寿命※3から見えてくる、老い・病気は残酷ですが、その人の行動の速度を遅らせ、最悪止めてしまいます。
認知症一つ取ってみますと、進行するとこれまで行ってきた趣味や仕事などの行動意欲が無くなってきます。結果家から出なくなり、他人などとの交流が無くなるので脳に対する刺激が減り、体も動かさなりやがて動けなくなります。
「年だから仕方ない」と聞こえてきますが、仮にそうであってもその後の人生を自分が思うように進める人とそうでない人の差は、毎日少しでも自分が行ってきた趣味や仕事を例え他人に助けられながらでも、続けられるかだと感じました。
現実を知りその後の生き方を考えると、これからの対人関係はもっと大切にしたいです。
※3:平均寿命男性:81.47歳 女性87.57歳
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」
男性72.68歳 女性75.38歳
男性8.79歳 女性12.19歳の差があります。健康寿命以降、男女それぞれ何らかの病気などで自分の意志で行動が取れなくなる可能性が高くなります。
今回のおすすめ商品は書籍
対人関係について分かりやすく書かれているものです。いずれも一度は書店などで目にした本だと思います。改めてベストセラーから読み解くのも良いのかと思います。
まとめ
Life is very short
ビートルズの曲「We Can Work It Out」の一節
世界・歴史を見ても人はいつもこのように感じ、人生を想います。
与えられた大切な時間を生きる中で、対人関係に悩み・ストレスを感じている暇など無いのです。
現状様々な環境下で生活し、仮にトラブルを抱えている状況だと、どうしても視野が狭くなります。
改めての対人関係解消への提案です。
②断捨離する
③逃げる
②は①を更に進めたもの。自分にとってマイナス感情を持ってくる人とはさよならする。
③は自分の身を守る最良の方法だと思います。あえて戦う選択肢もありますが
”Life is very short”
自分の尊厳・家族を守るなど究極の選択を迫られる以外は遠慮なく逃げましょう。
”自分自身と自分の未来位のものです”
これから出会う人にも、様々なタイプの方いるでしょう。もうあなたは十分他者のために機嫌を取ったり、支援したり、貴重なお金・時間を掛けてきたと思います。
残りの時間はこれまで以上に大切です。
自分にとって「楽しい・安心できる・勉強になる・勇気をくれる」などプラスの面を持った人とだけ接していきましょう。
もう自分以外の脇役から解放され、本来の自分に戻りましょう。
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