人は誰しも認知症になる可能性がありきっかけは様々です。今回の記事は筆者の経験から感じた思いを記事にします。認知症=絶望と捉えがちです。以下の様な話も聞こえてきます。
「あんな(認知症の人)風にはなりたくない」
「一体なぜなってしまったのか…」
など筆者も認知症になったらそう思うでしょう。けれど、ここからは少し目線を変えてどうすれば良いか皆さんと考えていきます。

認知症の初期症状は分かりやすい?分かりにくい?
MCI(軽度認知障害)と言う前段階が認知症発症にはあります。最近この分野では知られている言葉ですが、世間一般ではまだまだ知られていないでしょうか?
MCIの特徴
- 年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
- 本人または家族による物忘れの訴えがある。
- 全般的な認知機能は正常範囲である。
- 日常生活動作は自立している。
- 認知症ではない。
すなわち、記憶力に障害があって物忘れの自覚があるが、記憶力の低下以外に明らかな認知機能の障害がみられず、日常生活への影響はないかあっても軽度のものである場合です。しかし、軽度認知障害の人は年間で10~15%が認知症に移行するとされており、認知症の前段階と考えられています。出典:e‐ヘルスネットより
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-033.html
上記よりMCIは認知症予備軍とも言われ、個人差があり40代~65歳位に症状が出始めます。
認知症はいきなりなる訳ではありませんが、ストレスによるところは大きいと思います。
認知症予防はまずは「ストレスと上手に付き合っていく」のが大切です。
🍵コラム
・食欲不振
・睡眠不足
・肩こり・眼精疲労・腰痛・頭痛
・無気力
などこれらの症状は、よくうつ症状と類似していると言われます。ストレス解消が必要なのは言うまでもありませが、ご自身の生活・仕事環境などから避けられない方も多いと感じます。
ストレスの溜め込みは禁物。ストレス発散法も人それぞれ、ご自身に合った解消法を見付けたいです。
筆者おすすめストレス解消法はやはり散歩です。
休日の近所散歩や通勤通学路を少し変えるだけでもかなり効果ありです。その際出来ればスマホを見ない、音楽を聴かないなど五感をフルに感じられる状態で行うと良いです。
習慣化は難しいですが、はじめは出来る範囲で試してみ下さいね。
散歩と言えば靴ですね。今回のおすすめ商品は
「ウォーキングシューズ」です。
調べてみると次の商品が目に留まりました。先ずはレディスから。
次にメンズです。
私が住む北国ではこれからは雪道になります。そんな方々にはこちらがおすすめです。先ずはメンズより。
つついてレディスです。
これから季節散歩の機会はお住いの場所で異なりますが、出来るだけで外に出て気分転換を兼ねた運動をしたいですね。

【認知症】実際の対応法について
ここから認知症について実際の考え方や対応について考察していきます。
まず押さえておきたいのが、
「本人は自分の現状に戸惑い・嘆き・怒っている」のです。
上記より自分自身・家族などが「これは認知症?」と思った時の対処法を知っていると、ちょっとだけでも気持ちが軽くなり、次の一手に進みやすくなります。それでは次は当事者・周囲の視点で見て行きます。
本人の気付き
人によって捉え方・感じ方に違いがありますが次のような気付きから始まります。
・この前まで出来ていたのに何故か出来ない!
・覚えられない!または思い出すのに時間が掛かり過ぎる…
実際疲れ由来からの物忘れは多くの人に当てはまります。
けれど、物忘れの頻度が増えていくにつれ、「何だか変だなー」と思う様ようになり、実際の生活の場面で失敗を繰り返してしまうのが多くなります。
これまで穏やかな人が常にイライラして怒りぽくなったり、無表情になったり、言葉数が少なくなったりしていきます。
周りからの指摘
この自身で違和感を感じている頃に、家庭や職場、友人と会っている時、何らかの変化に気づかれます。そこで周りの人たちは次のような言葉を本人に掛けるてくるでしょう。
・それさっきもやっていたよ…
・同じこと言っているよ 大丈夫かい?
きっと始めのうちは本人も「いや違うよ」とか「大丈夫です」とかその場を取り繕うでしょう。人は他人からの指摘に素直に聞き入れない性質を持ち合わせています。
性格もあるでしょうが、先ずは否定から入ります。その後繰り返し物忘れや行動が上手くできないでいると、本人はどんどん焦り周囲もあの人「ひょっとして?…」となります。

ちょっと話題を変えてみます。
「死の受容」があります。全部で5段階
①否認と孤立:現実を認めたくない
②怒り:「なぜ私がこんなことになったのか!!」
③取引:「きっと病院に行けば治るはず」
④抑うつ:今の医療では完治は出来ないことを知り、絶望し何もかもやる気が無くなる
⑤受容:上記の葛藤・苦しみを経て現状を受け入れて行く
ロスの言葉を引用しました。上記は死についてその心理・精神状態を現したものです。
認知症になったら即死では無いですが、私見より「死亡宣告」を受けた気になる方は多いのかと思います。この思いは数多くの認知症の方々やその家族と接し感じた率直な思いからです。
他者からの言葉は、相手(自分)を思って言ってくれます。けれど、本人にはそんな余裕がなく
「私をだましているに違いない」
「私のこと嫌いになったんだ」
などロスの言葉にある「否認と孤立」の状態になりネガティブに物事を捉えてしまいます。突然のショック状態からなかなか正常な判断が出来ずらくなり、ここに初期段階の落とし穴があります。
改めて認知症と疑ったら専門医に診てもらうのが得策
前述の「初期段階の落とし穴」について、状況として慢性疲労・睡眠不足・ストレス状態が高じて余裕のない生活を続けていると、誰しも生活の質が落ちます。
ここで押さえたいのは、事実に対して楽観的もしくは悲観的に考えるか否かで、その後の対応に変化がでてくるのです。
はじめに述べました認知症前段階のMCIは40代位から起こります。
繰り返しになりますが、初期段階の落とし穴とは「事実の誤認・行動を取らない・他者のアドバイスに耳を貸さない」ことと思います。
毎年健康検診を受けていれば現状の体の様子が分かります。何らかの異常が見つかると再検査を受けて、改めて身体の異常が分かります。服薬治療開始やもしくは手術になり、その後の日常生活に支障をきたす可能性が高くなります。
この様な状態を想像するだけで誰しも病院は行きたいくないですね。筆者もそうです。
現実を直視したくないから、出来れば検診すらも受けたくないです。
日々無理をしている方はとても多いと思います。体の悲鳴(サイン)を見過ごしている、または無視し続けていると、その後の結果は大変な状況に見舞われる可能性が高くなります。
自分の体は自分で守る
現代の医療で治せる病・そうでない病はあります。残念ながら認知症は後者です。
例えば40代でMCIと診断され何も対策を取らないでいると、認知症に移行するのに個人差がありますが60代前後には発症すると予想します。
認知症と診断されると以下の様に治療が始まります。
②服薬治療
③リハビリ
④生活指導(栄養指導含む)
①について、いわゆる脳疾患由来のもので「脳梗塞・脳出血・水頭症」などです。ただ、脳細胞が死滅し委縮するアルツハイマー型認知症の場合は外科的手術はなされません。
②について、現在抗認知症薬は次の4種類です。
2ガランタミン(薬品名レミニール 内服薬)
3リバスチグミン(薬品名イクセロンパッチ 貼付薬)
4メマンチン(薬品名メマリー 内服薬)
内服薬、貼付薬(貼り薬)があります。認知症の進行度に応じた使い分けは以下の通りです。
軽度~高度:ドネぺジル
軽度~中等度:ガランタミンとリバスチグミン(貼付剤)
中等度~高度:メマンチン
上記以外に症状に応じて向精神薬・漢方薬の併用を行い、個人の症状に合った内服薬を処方します。
ただ繰り返しになりますが、現状認知症は完治しない病です。内服・貼付しても進行を遅らせることを目的に処方されます。
薬なので副作用もあり、ピンポイントに必ずしも効かないのが悩みのタネです。
③について、手術後・投薬開始など治療が進むと、特に開頭手術後は脳へのダメージは計り知れません。身体変化(四肢麻痺・拘縮・脱落。顔面麻痺や言葉が話せないなどの高次脳機能障害)を伴うケースが多く、脳の損傷部位により障害が残ることが多いです。
少しでも残された機能を維持するためにリハビリが始まります。ただ、リハビリを通して元の体に戻れるのは少なく、現代医療では麻痺などが残る方が多いのも現実です。
④について、現在病院の入院期間には限りがあります。
退院後リハビリなど一部医療サービス継続するものがありますが、ここから「福祉サービス」へと移行されます。
具体的には介護保険申請からはじまります。
脳疾患などで入院すると、65歳以上の方なら無条件に40歳~64歳の方は特定疾病※1に該当された場合、介護保険の申請希望の有無などが聞かれます。
- パーキンソン病
- 脊髄小脳変性症・脊柱管狭窄症
- 関節リウマチ
- 脳血管疾患
- 後縦靭帯骨化症・骨粗鬆症(骨粗しょう症)
- 初老期における認知症
- 多系統萎縮症
- がん(末期がん)
- 筋萎縮性側索硬化症
- 早老症
- 糖尿病(合併症)
- 閉塞性動脈硬化症

介護保険について以前書いた記事が参考になるのでこちらを読んで下さい👇



まとめ
認知症の原因は、脳内に出来るたんぱく質「アミロイドβ」が原因ではないかと言われていますが、結論には至っていない様です。
認知症は「生活習慣の不摂生」「過度のストレス」などからも引き起こされているとも言われてます。
認知症予防の観点より、前述の2項目については今からでも改善出来ると思います。
今回の記事は初期段階より異変に気付けているのに、行動に起こすか否かでその後の状況に大きな違いをもたらします事実を述べました。何も認知症に限ってはいませんが、脳由来の生活上の違和感はそのままにしていても改善されないことが多いです。
例えると「虫歯」
すぐに歯科で治療すれば良いですが、行かずに先延ばしにしていると激しい痛みが続き、やがて治療すら出来なくなり歯を抜く対応になります。更に放置すれば歯はすべて無くなり日常生活が不自由になります。
現状認知症は治らない病気ですが、MCIの状態で治療を行うと認知症に移行する確率が下がります。
筆者も50代です。一度脳ドックでの検診を受けようと考えています。
基本的には脳血管を調べる頭部MRIや頸動脈エコーなどによる検査がスタンダードの様です。
費用面は1万5000円~2万円前後が多く、加盟してい保険組合(国民健康保険・共済・健康保険など)で助成している場合もあるようです。
検査における所用時間はおよそ1時間程度です。
検査内容・費用面は医療機関によって様々なですが、一度調べてみると良いですね。初期症状は見逃し気味です。自身や周りの家族、友人・知人が「おや?何か変だなー」と感じたら、先ずは最近の様子、体調面や精神面を見て過度の疲労・ストレス状態ではないか確認して下さいね。
職場などでは、例えどんな立場であろうが最終的には本人の替えが用意されます。けれど、家族にとってはかけがえのない存在です。もう一度この原点に返って考えてみたいですね。
今回はここまで
最後まで読んで頂きありがとうございます
次の記事で会いましょう。
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