みなさんアニメ観ていますか?
筆者はアマゾンプライムビデオ(以下アマプラ)を観始めてかれこれ2年経ち、これまでに100タイトル超えのアニメを観てきました。
今回もそんな筆者おすすめアマプラより視聴可能な作品紹介の記事です。
いやーアニメは日本の文化です。
⚠️ネタバレを含みます。まだ観ていない方は気を付けて下さい。
「地獄楽」

《作品のポイント》
②極限状態から芽生える情とは?
③不老不死への渇望とその先にあるものとは?
ストーリー
時代は江戸時代末期。主人公画眉丸は石隠れの里の筆頭忍者で死罪人として囚われていた。しかし死刑は何度も失敗し画眉丸自身も「なぜ死ねない?」とつぶやく。
数々の死刑に耐え抜きその様子を見続けていた打ち首執行人・山田浅ェ門佐切がある夜牢屋にいる画眉丸に御免除があれば無罪になる話を持ち掛ける。
その条件は
琉球王国の近くある謎の島から「不老不死の仙薬」を持ち帰るものだった。
画眉丸の死なない理由は、里で一人待つ妻結にもう一度会うためと佐切からの言葉で改めて覚知し、仙薬探しの道を選ぶ。
その後島へ渡るための選別戦(複数の死罪人らとの殺し合い)に勝ち残り、御免除を求める他の死罪人達、それに同行する山田一門と謎の島で仙薬を巡る戦いへと進んでゆく。
何も考えるな「生き残り帰ることだけ考えろ」
物語の構成はシンプルでいわゆるサバイバルゲームです。ただ登場人物の多さや仙薬を求めるにあたり敵とされる謎のものたちの正体が明らかになるにつれ、以下の様な考えが巡ります。
✅同じく島に入った死罪人や他の山田浅ェ門達との今後は?
✅本当に仙薬はあるのか?またこの島から生きて帰れるのか?
本作のアニメ制作は「呪術廻戦」や「チェンソーマン」でお馴染みのMAPPAが担当。観た者を一瞬にして「地獄楽ワールド」に誘います。さて更に物語を深掘りします。
選別戦後罪人の数が当初30名近くから10名に減り、生き残った者達がそれぞれの打ち首執行人と共に島に到着する。
その島はこれまで見たことのない草花に覆われた場所。しかしよく見てみるとその出鱈目な生態系に一同圧倒されます。
かつてこの島には60名程上陸していたがいまだ無事に戻った者が一人もいない。
「行きはよいよい帰りは怖い…」
童謡とうりゃんせんの歌詞を想起させる不気味な展開になってゆく。
島の中に進むにつれ今度は無造作に転がっている仏像・道教を彷彿させる石像が出てきたり、異様な形をした蝶やムカデが近づいたり更には画眉丸らに襲い掛かるこの世の生物とも思えない異形のものたちの出現にいよいよ混乱を極める。
生命の危険を瞬時に悟りもはや死罪人と執行人の立場を越えて共闘しないと殺される展開になっていく。
また島から逃げようとしても複雑な海流に阻まれ、更に海上には地上のものとは別のなぞの生物によって脱出も極めて難しい…。
ここで画眉丸について

明確な理由は不明だが両親は里長によって殺されてしまい、その後忍者への修行が始まる。20代前半までに筆頭忍者になり数々の命令をこなし、その功績が認められ里長の一人娘結の婿になり一族の後継者として地位が確立する。また結の顔を見ても動じず彼女の全てを受け入れる。
結について

佐切について

剣の腕前は流派の中段位12。しかし男社会からのしきたりより女性としてのハンディがある。本来の腕前は段位1に匹敵する。山田浅ェ門の家系においての自分の立ち位置ひいては自身の生き方そのものがまだ見えていない中、画眉丸の処刑執行人として島に渡り死線を越える中成長してゆく。
極限状態から芽生える情とは?
島へ到着後、生き残った死罪人や異形の生物?などが容赦なく画眉丸と佐切に襲い掛かる。その中で両者は生き残るための選択として共闘する。画眉丸らはストーリーにおいて氣について語られている。
氣別名タオとは
中国思想や道教や中医学などの用語の一つ。一般的に気は不可視であり、流動的で運動し、作用をおこすとされている。しかし、気は凝固して可視的な物質となり、万物を構成する要素と定義する解釈もある。宇宙生成論や存在論でも論じられた。
出典:ウィキペディア
RPG(ロールプレイングゲーム)などではお馴染みな氣であるが各キャラに備わり、その根源は以下の五行説に表されます。ちなみに五行では木→火→土→金→水の順で循環するとされています。

これを基に画眉丸の氣は「火」佐切は「木」と設定され、この図から見ても両者相性は良いものと思われます。
画眉丸は忍術は氣を用いて使っています。こう考えると私達一般人にもひょっとしたら氣を保有し、それぞれに属性があるのかと思いますね。
自分の氣を見付けるサイトリンク見付けたのでそちらを見てみると面白いかも😊

作中考察にもどります。
初めて画眉丸と佐切の共同で異形の門神と戦った際、画眉丸は忍術を発動し佐切は剣術で門神を倒します。その連携はその後に続く敵の天仙等との死闘を繰り広げる中、お互いを信じ共闘しそれぞれの目的達成と死線を乗り越える中、情が芽生えてゆく展開になります。
不老不死への渇望とその先にあるものとは?
人は古来より他者を支配して財・名声そして権力を欲し、この世の原理原則の探求へと進む。これは歴史を見れば分かります。
その中で最終目的の一つに不老不死があります。この作品に登場する徐福は秦の始皇帝からの命で不老不死の霊薬を探しに大船団を従えて旅に出ます。そして日本では徐福伝説があり物語の着想のきもだと思います。
徐福は日本に辿り着き現地の住人に中国大陸の文化・農業・政などを伝えたとされ、この地で果たして霊薬(仙薬)を見付けられたか?ロマンが付きません。
日本の和歌山県新宮市に上陸し様々な活躍を成した後そこで死去し埋葬されたと言い伝えられてます。
現地に蓬莱山があり、蓬莱とはかつて始皇帝の時代日本を指していた場所の様です。
日本の古代史には謎が多く、これらは様々な小説・映画・漫画・アニメの題材になっていて大変興味深いですね。
話を戻します。
徐福は仙道を極めて天仙を作り出します。その数8体で筆頭が蓮です。以下蓮が7体作りそれぞれが持つ能力を基に更なる不老不死の研究を続ける。
そして時の徳川幕府11代将軍徳川 斉慶が神仙郷として不老不死の仙薬があると決めつけた島への探索を命じ作中の大筋となります。
そして1000年生きているとされる天仙の存在目的は完全なる不老不死であった。
あとの結末は是非アニメ・原作でご確認下さい。
まとめ
今回は【地獄楽】についての紹介でした。
この作品は全13巻(127話)で2021年1月25日に完結しています。現在アニメは6月3日に第9話放送予定です。
最近の他アニメを観ているとシーズン1(第1クール)は13話前後で終了し、今作も残り4話の様です。
現在放映分第8話『弟子と師』は原作第3巻収録の第19話~第21話の様ですので、まだアニメ・漫画を見ていない方はここまで読めば現時点までの流れが分かります。
この先画眉丸達はどの様に生き延び仙薬を探していくのか楽しみです。

今回はここまで
最後まで読んで頂きありがとうございました
次の記事で会いましょう。
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