ケアマネジャーとして働くメリットとデメリット【50代介護職のケアマネジャー転職について】

はじめに

現在グループホームで介護職として働き今年で9年目になるよしぱらです。私は現在53歳。いよいよ現状からリタイアまでの年数が実感として見えてきた年代になっています。

今回の記事は改めてケアマネ転職に挑戦している私の記録になります。果たして再びケアマネとして現場で働くことが出来るかその挑戦の過程と改めてケアマネとは一体どんな仕事でそのメリットデメリットなどもお伝え出来たらと思っています。

今記事は現在のヘルパー等の福祉人材難を踏まえて、様々な利用でケアマネジャーになりたい方向けとはしていますが、介護未経験の方、介護経験者でもケアマネジャーになるためのハードルは結構高いのでその点を踏まえて読んで頂けると幸いです。

2023年までの介護福祉業界の動向

まず初めに最近の動向を踏まえてです。

  • 日本の高齢化率は、2023年には30%を超えると予測され、日本の人口の3割以上が65歳以上
  • 日本の介護保険制度は、2023年には第7期(2023年4月~2028年3月)に入ります。第7期において来年は医療・介護報酬の同時改定があり、介護保険料の引き上げやサービス見直しなどの改正がある
  • 日本の介護福祉業界は、2023年は約600万人の介護需要者いる中、約180万人の介護職員の不足が見込まれ、介護サービスの需要と供給のバランスが大きく崩れている
  • 2023年には約40万人が必要とされるが、現在のCM数は約27万人でCMも大幅な不足な状況

以上より2023年までの介護福祉業界は、高齢者の自然増より介護職員やCM不足などの課題や変化に直面しています。これらの課題や変化に対応するためには、政府による介護福祉業界の今後の展望を踏まえた政策が必要です。


ケアマネジャーのメリット・デメリット

改めてケアマネジャーについてです。

脳梗塞や認知症など病気により身体に障害を負ったり加齢から日常生活が不自由になったりなどで介護が必要な人たちに、どんなサービスが必要か?どこで受けられるか?などの相談を受けて、介護サービスの計画作成・サービス運営している事業所へ繋いで今住んでいる自宅でこれまでと同じ生活を行うための要となる人です。

ケアマネジャー(以下CM)は、介護保険制度の中で重要な役割を担っています。

CMにはメリットがたくさんあります。

・仕事のやりがいや魅力
・給与や待遇
・キャリアパス

などが挙げられます。
これらは、CMにしかできない貴重な経験やスキルです。また、CMは常に新しい知識や情報を学ぶ必要があるため、仕事に飽きることもありません。

  • 「以前は事務職でしたが、CMになってからは、人と関わる仕事の楽しさややりがいを感じ利用者や家族の笑顔が何よりの報酬になった」
  • 「介護福祉士として働いていましたが、CMになってからは、利用者の状況やニーズをもっと深く理解できるようになりました。また、他の職種や機関との連携も増えて、視野が広がりました」
  • 「医療関係の仕事をしていましたが、CMになってからは、医療だけでなく福祉や介護の知識も必要になり常に勉強することが多くて大変ですが、自分の成長を感じられます」

    などCM転職後の話を聞きます。
    一方でデメリットもあります。

    ・仕事の大変さ(書類作成・目まぐるしく変わる法令などの把握)
    ・対人関係のストレス(本人・家族・多職種との調整など)
    ・時間管理(月内でこなす訪問・担当者会議などの調整)

    上記はCMにとって心身ともに負担になる可能性を示します。更に責任も重く、利用者の生活や安全に関わることを決め実行したりするため、ミスや過失があれば法的な問題にもなりかねません。

    • 「利用者や家族からの要望に応えるのは大変で、時には無理なことも言われますし、感謝されるどころか文句ばかり言われる」
    • 「利用者の状況は日々変わっていきます。加齢などにより急に入院したり、認知症の進行が進んでは、その都度ケアプランを見直があり、サービス変更が頻繁に起こる」
    • 「他の介護職員や関係機関との連携は必要ですが難しい。意見が合わなかったり、医師など連絡が取れなかったり、トラブルが起きると自分が責められる」
    • 「利用者との別れは辛いです。特に長く関わってきた人が亡くなった時は辛く、自分の感情を抑えて仕事を続けるのは大変」
    • 「介護保険制度やケアプラン作成は複雑で難しく、常に勉強しなければなりませんし、間違えると大変」

    こちらもまたCM転職後によく聞く話です。

    改めてCMになるために必要なこと

    CMになるためにはまず以下の①②のいずれかの条件を満たす必要があります。

    ①介護福祉士や社会福祉士などの国家資格を持っていて通算5年以上(かつ900日以上)従事

    ②介護サービス提供責任者や生活相談員などの経験通算5年以上(かつ900日以上)従事

    これらの条件を満たした上で、介護支援専門員実務研修受講試験(通称:CM試験)に合格すると、CMの資格を取得できます。
    試験は年に一度、毎年10月に各都道府県ごとに実施され、2023年度の試験は2023年10月8日(日)に行われました。ちなみに合格発表は2023年12月4日(月)です。受験された方本当にお疲れ様でした。桜咲くことをお祈りいたします。

    ところでCM試験の難易度が高く、合格率は約20%前後です。そのため試験に合格するには、しっかりと勉強する必要があります。
    勉強方法としては独学・通信教育・予備校などがあります。自分に合った方法で効率的に学習して合格を目指したいですね。ちなみに筆者は独学で使用したテキストはユキャン・・・・中央法規・・・・の過去問題集でした。

    繰り返しになりますが、CMの資格を取得した後は、前述で書いた高いハードルを越えて手にした資格ゆえに、それ相応のメリットが無ければ受験も考えず現状の介護職や相談職で十分と考える人は多いでしょう。近年は介護職の処遇改善もされており、給与面での差が縮まっているので受験者数自体の減少が見られます。現状を踏まえて筆者が思いつくメリットが以下です。
    (デメリットは考えませんよ😤)

    ・目指せ賃金UP!!(介護の仕事は大変ですやはり賃金が高いとそれだけでモチベ上がります)
    ・仕事のモチベUP!!(介護職にはないサービスの立案・調整・実施など)
    ・新たな分野への挑戦!!(CMから見える世界より利用者の生活の質を上げるお手伝い)
    ・もう力仕事出来ないから(介護職は重労働かつ時間不規則・夜勤あり心身面の負担からの解放)→筆者はまさにこれのために進みました😤

    介護職などからCMになった後の転職について

    さてここからが今記事の本題です。CMになると就職先は次の場所です。

    ①居宅介護支援事業所
    ②地域包括支援センター
    ③病院などの医療機関(※社会福祉士を取得している場合)

    就職や転職先を探すには

    これまではハローワークや求人サイトより見付けるの主でしたが、現在は圧倒的に転職エージェント利用がメジャーですね。筆者も今回の転職にあたっては転職エージェント利用一択でした。
    次に転職について具体的な流れを説明する前に、自分の希望や条件に合った職場を見つけるためには、以下を注意して進めて下さい。
    またこれからの記事の内容は転職エージェント(以下エージェント)を利用したものになります。

    ✅仕事内容や役割、責任範囲を確認する
    ✅就業期間(何歳定年か?延長雇用の有無)
    ✅給与や待遇、福利厚生などの条件を確認する
    ✅勤務時間や休日、残業などの勤務体制を確認する
    ✅職場の雰囲気や人間関係、教育・研修制度などを確認する
    これらをエージェントに伝えます。(エージェントからも相談者に対して上記について質問があります)
     
     

    エージェントとの二人三脚な転職活動

    今回私が利用したエージェントは3社です。ここからは筆者の利用後の感想を含めた主観が入りますので辛辣な話もしますが参考程度に読み進めて下さい。

    ①介護で働こう
    こちらが最初に登録したエージェントです。
    利用後の結論残念なエージェント

    登録後すぐ連絡があり、筆者の様々な状況の聞き取りがあり数社の提案がありました。筆者も情報収集中だったので、いずれも返答については保留にしていました。何度か電話でのやり取り後、担当者が変わった後より新しい担当者からの連絡が無くそこでやり取りが切れてしまいそれっきりに。

     
    筆者がこのエージェントの選定理由は、【求職範囲は全国規模・年齢制限無し】だったので選んだのでしたが、やはり本音と建て前なのか、筆者の住まいが北海道でかつ年齢が53歳なのが紹介のハードルになったのでしょうか?50代、首都圏以外の方にはひょっとして難しいエージェントなのかと思いました。
     
     
     
    ②レバウェル介護
    次に登録したのが口コミNO1のエージェントのレバウェル介護。
    こちらも登録後すぐにエリア担当者からの返答がありました。
    利用後の結論満足なエージェント
     
    ただ、結果はこちらのエージェントの提案された就職先ではなかったのでしたが、とても親身に話を聴いて頂き年齢・居住地など考慮し条件に近い就職先を数多く提案頂き、賃金を含めた条件交渉もお任せ出来て、ネットにおける口コミNO1なのもうなずけました。
     
    <おすすめポイント>
    ①介護職(CMも含め)を希望している方は、年齢・居住場所・給与・諸条件などのマッチングをかなり親身の相談体制
    ②希望転職先の諸情報(職場環境・離職率・給与面など)について詳しく提示
    ③面接を積極的に提案し、本番に向けて様々なアドバイス
    (服装の提案・自己アピールのポイント・面接先での受け答えのアドバイスなど)
    ④面接後のフォロー(面接を受けての感想から今後のアドバイスなど)
    ⑤相談時間が19時位まであり現職の勤務後などゆっくり相談出来る
     
     
    ③ケア人材バンク
    3つ目に登録したのがケア人材バンクです。
    こちらも登録後すぐにエリア担当者からの返答がありました。
    利用後の結論満足なエージェント
     
    こちらのエージェントはCMに特化しているため、年齢・居住地域も含めて初めてCMに就く方に対してサポートが良いです。履歴書・職務経歴書の書き方の添削、各事業所の口コミなども教えて頂き参考になりました。また賃金を含めた条件交渉も含めて内定までのフォローが良かったです。
    転職サイト口コミには上がってきませんが、CM特化として考えている方なら良いのかと思います。
     
    <おすすめポイント>
    ①相談者に対しての聞き取りが良い(希望年収などの条件提示を踏まえて具体的な提案をして頂ける)
    ②他のエージェントと同じ転職先紹介でもより具体的な情報提示と転職先への給与面などの条件交渉
    ③履歴書・職務経歴書の書き方について具体的な添削
    ④面接時のNGワード・GOODワードの提示(他の相談者の面接後の聞き取りを踏まえて具体的に〇○○なことを聞いてくる可能性ありなどポイントを伝えて頂ける)
    ⑤エージェントからガツガツな提案はなく、利用者の状況に応じた提案
    (利用者が積極的に活用しないと駄目な一面もある)
     
     
     

    今回の転職活動を通して感じたこと

    筆者はこれまで仕事の合間に福祉系の資格を複数取得していたので、懸念していた転職における年齢問題についてはさほど気にならず転職活動はスムーズに進みました。もちろん各エージェントが私に合った転職先をマッチングして頂いたのは言うまでも無かったからです。

    履歴書・職務経歴書作成・地元での写真館探しそして写真撮影など本当に久々に活動して、それぞれに今のトレンド?様式に沿ったものを取り入れるのが大変でした。
    ただ、履歴書などの作成時を振り返ると、これまでのキャリアの棚卸から自分でも忘れていたスキルや仕事に対する思いについて気付き、改めて福祉業界の仕事が好きだったのかと再認識出来ました。
    また、私が30数年前大学時代の就活やこれまで数回転職した時とは違い、50代の転職においてこれまでの実績や具体的なCMになってからの自分が目指すビジョン、それぞれの転職先への貢献度合いを短時間の面接時間でアピールは難しかったです。
    けれど、年の功と言うか普段から仕事で身に付いているスキルから自信を持って面接に臨み、今回の内定に至りました。

    まとめ

    今回は『ケアマネジャーとして働くメリットとデメリット【50代介護職のケアマネジャー転職について】』と題して書いてみました。

    CMは介護が必要な人たちに寄り添って相談したり、計画したりする仕事です。そのため、仕事のやりがいや魅力は大きいですが、仕事の大変さやストレスは大きくメリット・デメリットもあります。

    介護職などでCM資格は保有しているが、実践経験有無などでCMになろうか迷っているなど様々な方がいます。もし今回の記事を通して私のような条件下で働いている50代介護職などの方でCMに転職したいと思っている方がいましたら、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

    今回はここまで

    最後まで読んで頂きありがとうございました
    次の記事で会いましょう。

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