あなたの輝いていた時期はいつですか?

Top

2月に入りました。今年はとにかく寒いです。まあ冬なので当たり前ですが、この寒さは40年振りとのことで、40年前はまだ小学生でした。そう誰しも過去が有り、その中では各々の時間を紡いできたのかと思います。

今回は輝いていた日々の考察です。

今はこんな風に…

高齢者と初めてお会いする時は、事前にある程度情報を得ます。これはフェイスシートと呼ばれるもので、その方の生活歴(ライフヒストリー)が書かれて読んでいると、これまでの歴史が箇条書きでも書かれています。
認知症の方については、当人の口から昔話が出来れば良いのですが、認知症が深い方(症状が進行している方)になると、もはや本人の言葉聞けない人もいますの、フェイスシートは役立ちます。

Aさんは認知症の方で、その他にも様々な病気を抱えています。かつては子育てに地域で働くなどごく普通に生活をしていた方です。
入所してたての頃は新たな環境に馴染めず、もともと気性が激しく突然の激昂の日々。周りの入居者からも怖がられ、職員も暴言暴力の被害になり毎日困っていました。

その日もいつものように怒り狂っていると、他入所者の安全を守るため、本人を自分の部屋に連れていくことに。その間も本人より殴られ蹴られ、そして暴言を受けることなりますが、一時的に距離を取る対応を行うことは、本人にとっても仕方ないです。
怒りモードの時は頭を冷やす😐)

暫くして本人再びフロア(入居者が揃う食堂兼レクリエーションなどを行う場所)の自席に戻ってきました。先程の怒りは鎮まっているため、別の職員が対応します。席に着くなり本人にお茶を出すと、本人からさっきのことは忘れているのか自然に話が始まります。


Aさん「おねさーんすき!」

職員「どうしたのさっきは?みんなびっくりしてたわよ」

Aさん「何だか分からないの😞」

職員「そうかー😓まあお茶を飲んでね」

怒りの原因は本人も分からない様ですが、この方を観察するとある行動が本人の周りで行ると、怒りモードになることが多いことが分かります。そうして更に観察を続けると、これはやきもちの表現の一つだと分かりました。

~~~~     

別の日Aさんと話すことが有りました。

Aさん「お兄さんいい男だね!」

私「そうですか、何も出ませんよ」

 「ところでAさん昔はどんな人だったの?」

Aさん「私はおとうさん好きだったの」
 「だけど一杯いじめられたの…」
と、お父さんは本人の父親だったり、ご主人だったりその時の話から推察します。
今の状況(認知症)になる前は、本人の昔話より聞いてみると、幼少時代は美容師に憧れ学校に行きたかったようでしたが夢はかなわず。高校を卒業しその後複数の仕事を経験しながら、ご主人と出会いそして結婚。暫くして子供が生まれ子育ての日々になります。
その後精神の病気の発症、病気と付き合いながらの生活が続き、やがて認知症も発症し今に至ります。

Aさんは本来は気さくな感じいい方ですが、その心の奥底にしまい込んだ負の感情。今までの生活環境などにより、改めて問題行動(これは介護者や周りから見ての言動で他者を傷つけることなどが該当します)が表出してきたのかと思います。それだけ幼少期を含め、これまで培ってきた経験も含まれます。これは誰にも多かれ少なかれ蓄積されているのかと思いますが、Aさんは様々な病気の発症後より時折自分の気持ちが突然あふれ出て、自分では制御できない暴言や暴力と言う形で出てくるのだと思います。

女の子, 湖, ウェブ, 木, 携帯電話, 座って, 水, 自然

その人の輝いていた時期

Aさんは社会人になり、実家から出て自活生活になります。それまで父親からの躾が厳しかった様で、それからは夜遊びの日々だったそうです。

羽目を外して人生を謳歌した中で、本人の武勇伝を訊いていると目が輝き話がいつも弾みます。それだけ楽しかった時期だったのでしょう。

若かりしの記憶、これは誰しもが心の中に秘めているかと思います。
人によってシチュエーションは多彩で、世代による傾向は有りますが、総じて少年期から青年期が輝いている方が多いのかと感じます。

Bさんは子育てをしながら、40代でたまたまアルバイトとして入った服装関係の仕事。当時の上司に気に入られて、今で言うバイヤーと同じ位の責任と権限が与えられ、出張をこなし売り上げに貢献した時代がとても輝いていたようです。

Cさんは、もともと小学校の先生。今なお当時務めていた小学校の名前と自分が先生であったことを繰り返し話しています。
認知症になったとしても繰り返し話したり、思い出を語ることは、きっと人としての特質なのかと思います。

人生のやり残し…

現在は平均寿命が長くなり、私がお会いする方々も男女ともに80歳代を超えてきています。そうして仕事を通して個々の晩年期を垣間見ることになります。
かつての日本は、大家族制にあり家長は祖父母が頂点として、複数の世代が一つ屋根下で生活していました。そのことで様々な世代の生き方を見れたり、話が聞けたのかと思います。

現在は核家族化も進み、もはや家庭すら持たない世代も増えています。その中では世代間の生き方を見ることも話を聞くことも出来ません。
かつて近所には必ずと言っていいほど、悪いことを叱ってくれていたおじさんおばさんいました。
縁談を持ち掛けてくれた世話好きおばさんや、葬式が有れは近所で世話をしてくれていました。

私が小中学生時代の話ですので、今から30,40年位前の話です。ひょっとして今でも地方などのコミュニティでは、このような方々はいらっしゃるのかと思いますが、残念ながら現在私の周りではほとんど無くなっています。

人生のやり残しは人それぞれです。年代や男女の違い、家族や仕事、地域社会の関係性など様々な要因から有るのかと思います。
私は仕事柄現在認知症の方と時間の多くを一緒に過ごしていますが、一般的に考えれば、例え年齢を重ねたとしても、頭脳は年齢相応の物忘れ、いわゆる老化現象は有りますが、自我や個々の記憶を保ったまま亡くなる方が大半です。
そのことを踏まえて心身が自分の意志である程度動かせるなら、経済的なことや物理的な移動を伴うことなど出来る出来ないは有りますが、出来るだけやり遂げたいです。

スマート フォン, 顔, 女性, 古い, 赤ちゃん, 若い, 子, 青少年

まとめ

今回は輝いていた日々の考察でした。


平均寿命が100歳を超えてくる時代は目の前ですが、健康寿命(持病など有っても、コントロールしながら自分の意志で心身を動かせる状態)は現時点では男女とも70歳ちょっと過ぎ【男性9歳(72歳)女性12歳(74歳)平均寿命より下がります】です。

狭義的な見方ですが、一般的に会社員として定年が現在は60歳です。その後嘱託契約などで65歳位まで働く。例え65歳になったとしても、まだまだ現役感はあります。
しかし、男性なら残り7年女性なら9年しか自由に体が動かせる時間がないとなると、あなたならどう生きますか?

別段脅す訳ではないのですが、この傾向と言うか事実を知るか否かで、今そして今後の生き方が変わってくると思います。
人によっては今現在、健康診断で毎回再検査などの通知を受けていれば、先ずは体調管理を見直すでしょうし、金銭的に不安が有れば今の生活の支出の見直しも必要でしょう。
更に今所有しているものや、人間関係、仕事などを見直すことも出てくるのかと思います。

今はコロナ禍の中ですので、自由に行きたい場所に訪れることは難しいですが、ある程度コロナ禍が落ち着き再度行ってみたい場所へ出掛けることや、会えなかった人に会うのもいいですね。
今後のことをあれこれ杞憂するより、まずは今の自分に出来ることを行うこれだと思います。


今背負っているもの、抱えているものが余りにも重いのなら手放して、複雑すぎる問題は止めてしまう。
シンプルなことですが、これが出来ない人は沢山います。私もそのうちの一人です。


ただ思うのは私がいなくても、大抵の物事は代わりがいて困らないことです。だったら私の代わりが立てられないことは何か?と思う時、それは私自身であることに気が付きます。

自分の人生は自分のもの今回の結びとします。

今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございます。

次の記事でお会いしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました