【北海道あるある】魅惑な食文化について考察その1

生活

2023年の夏、お盆休み期間も終わり台風の脅威も筆者の住む地域では、これまで大きな被害は聞かれず今のところは安堵しています。この頃の気象状況は年々体感としても変動しているかと感じます。

夏のこの時期かつて筆者が子供の頃は墓参り後、親戚宅にてジンパ(ジンギスカンパーティー)を楽しんでいました。あの頃は親戚の叔父叔母・いとこ達もまだ若く食べ飲みの間に他愛もない話をしていたものです。

さて、北海道の食文化についてジンパを始め他県とは違うものがあるのかと思います。今回はそんな北海道の食文化について書いてみたいと思います。

改めてジンパについて

『ジンパって』
最近は余り使わない言葉かな?いまならBBQなどがよく耳に入ってきます。
さて、道民は夏場を始め人が集まると『春は桜の下』『夏は海や山』『秋は紅葉』『冬は厳冬下』と、ところ選ばず行うのがジンパします。

ジンギスカンについて昨今の情報番組などで全国的に紹介され、近年の健康志向から羊肉の栄養価が良いとかダイエットに良いなどから道内以外でも食されていますが、食する頻度は道内ほどでは無いでしょう。
改めて道内においてそのスタイルは大きく分けて次の二種類です。

①滝川スタイル(たれに漬け込んでいる羊肉を焼いてそのまま食べる)
②札幌スタイル(生羊肉を焼いた後たれに浸して食べる)

筆者の子供時代は①がメイン。こちらは滝川発祥の松尾ジンギスカンが有名。ちなみに②は札幌市豊平区月寒つきさむにあるツキサップじんぎすかん中央区にある『だるま』が有名です。この他にも道内各地ご当地ジンギスカンは沢山あります。

また味付けの他に焼き方にもスタイルがあり①鉄鍋②鉄板を使用して焼きます。

①山焼き凸型とつがた鉄鍋で鍋のすそにはくぼみあり。山頂?に肉を裾の窪みに野菜を置き焼く)

ちなみにこの凸型鉄鍋には頂上部に穴あきタイプと穴無し(写真)があり、前者は七輪や炭焼きなど直火で調理する時に適しており、後者は溶けた油が落ちないのでガスコンロ使用に適しています。写真は北海道を模していて鍋を見ても楽しいですね。
②敷き焼き(鉄板やホットプレートで野菜を敷き詰めてその上に肉を置く肉の蒸し焼き)
焼き肉は全国至る所にあるでしょうが、ジンギスカンは様々なスタイルが存在します。それにしても道民はジンパに対して並々ならぬ思い入れがあるのです。
 
具材やたれ・オプションについて
羊肉(ラム・ホゲット・マトン)※1
野菜(もやし・玉ねぎ・かぼちゃ・キャベツ・とうもろこし・じゃがいもなどなど)
たれ(これはご当地商品でベル食品※2、ソラチ※3が2大巨頭です😁)
ごはん(普通の白飯の他に具ナシの塩むすび)
飲み物(大人はビール特にサッポロビール・子供はナポリン※4などの炭酸飲料個人的見解です😁)
(うどん・そば・ラーメンなどこれは各家庭で入れる入れないあり、さらにたれに番茶を入れて味わう方も)
 
 
※1
ラム: 生後12か月で永久門歯がない雄または雌の羊(普通の焼き肉感覚ならこちらがおすすめ)
千歳ラム工房 / 生ラム肩ロース100g

千歳ラム工房より

ホゲット:永久門歯が1から2本の雌または去勢された雄の羊(筆者ほとんど食べたこと無し)
マトン:永久門歯が2本より多い雌または去勢された雄の羊(筆者子供の頃よりこちらがメインで、羊独特の風味が味わえます!!)

ウィキペディアより ロールマトン

 
 
※2・3

ベル食品:昭和31年(1956年)発売 歴史あるたれメーカーです。

ソラチ:昭和35年(1960年)発売 筆者はこちらのチョイスが多いです

※4

サッポロビール:やっぱりジンギスカンのお供はこれで決まりですねー

リボンナポリン:筆者の子供時代はサッポロ飲料(サッポロビール傘下の会社)と言う会社で、現ポッカサッポロが明治44年(1911年)より製造販売されている、道民なら誰でも一度は飲んだ北海道にしかない炭酸飲料です。

ジンギスカンの思い出

前述しましたが、筆者の子供の頃は滝川スタイル(松尾ジンギスカン)を良く食べていました。そしてたまに冷凍もので丸くカットされた羊肉(マトン)通称ぐるぐる・・・・も食べています。どちらもマトンのため、焼いた時の煙や羊肉独特の臭みは子供の頃から食べ親しんでおり何とも感じませんが、初めてジンギスカンを食べる方にはこれらが好きか嫌いかでその後リピーターになるか決まります。

子供の頃はとにかくよくジンパ
今思えば準備する母は大変だったと思います。食べる量が半端なく後片付けが


食べ方の流儀は各家庭様々。我が家では父は初めからビール片手に食べており、私を含め兄弟はとにかく肉・肉・肉時々野菜てな調子で。母は父・子供達がある程度食べ進んできたら食べる感じでしたね。
普通の焼き肉と違いジンギスカンは食べ終わった後独特の羊臭が残ります。これが室内で食べたらなかなか取れなくもちろん換気は十分にしていますが、年がら年中食べるので、特に真冬のジンパは吹き込む雪や寒さを気にしつつ室内に残るジンパ臭との格闘が続くのです。

お盆の墓参りの帰りは決まって親戚宅にてジンパ
筆者が高校生位までは毎年行っていました。我が一族は親戚が多く、常時20人位は集まって飲めや歌えやでどんちゃか騒ぎです。今思えば準備してくれていた叔母さんはとにかく大変だったでしょう。子供時分には想像すら出来ず
墓参り=ジンパ
の公式が成り立っていました。またその時期は親戚の地元でのお祭りもあってまさに子供にはパラダイスしかないのでした。

町内会ジンパ
今ではこの様な町内会の行事を行っているところ少ないのかと思います。当時は美味しいものが食べられるそれもタダ・・で(そんな訳ないよ!!子供だったから分からなかった訳で😓)
今思えば町内の知らない人との世代間交流にもなっており、空き地にブルーシートを敷き詰めて立ち上る炭焼きの鉄板や七輪からもくもくと煙上げて、塩にぎり片手にジンギスカンをほうばる遠い日の記憶が蘇ります。

まとめ

今回は【北海道あるある】魅惑な食文化について考察その1と題して書きました。
道内の食文化は明治以降他県からの移住者によりそれぞれの郷土の食文化を継承し、道内各地において現代は独自の進化をしています。

筆者は観光客でにぎわうサッポロビール園やキリンビール園などや一般的な焼き肉屋でも必ずマトンなどをチョイスして食べます。そして定期的にジンギスカン専門店(前述のだるまツキサップじんぎすかんなど)で食べるのが好きです。

新しもの好きな道民気質?からも今後も新しい食文化が醸成されるかと思います。
よしぱらクラブでもこれまでの記憶を基に今の道内のトレンドも含めて食文化について記事にしたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。

今回はここまで

最後まで読んで頂きありがとうございました

次の記事で会いましょう。

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