みなさん最近漫画、アニメ観たり読んだりしていますか?
我が家では昨年より、アマゾンプライムからアニメを観るようになってから、飛躍的に新旧問わず観るようになりました。
そんな訳で、今回は最近私が観た漫画、アニメ考察の記事です。いやー日本のアニメ凄いですね😁
こちらの記事も定期的に上げていきます。
一つ注意です。
若干のネタバレを含むかもなので、要注意でお願います。
第一席 食戟のソーマ

あらすじ
下町の定食屋の息子・中学3年年生の幸平創真は、家業を手伝いながら、父・幸平城一郎を越えるべく料理修業に励む日々を過ごしていた。中学校卒業後家業を継ごうと考えていた創真に、城一郎は店を数年閉めると宣言して海外に渡る。城一郎の命により、超名門料理学校「遠月茶寮料理學園」の高等部に編入試験を経て入学した創真は、持ち前の料理のノウハウを駆使して、様々な課題、テスト、学園内における料理バトル(食戟)を通し、戦った相手らと共に料理人として成長していく物語です。
この作品についての見所
料理を題材とした漫画はこれまで、何作か読んできたりアニメ化したものを観てきました。
この作品の設定は、高校(料理系)が舞台。いわゆる学園ものです。高校と言えば一般的に青春時代であり、 主人公幸平創真 を中心に料理とは何か?また登場してくるライバルや同級生、父親、その仲間や地域住民など人間関係が多岐に渡り、物語を深くさせていきます。
食=生きること
これは壮大なテーマです。私達は生きるために様々な生命から命を頂きます。
この”いただきます”
食べる前の感謝の一言、世界中に様々な言い方、仕草、祈りなどの作法が有ると思います。
食事は
①収穫、畜産、漁労
②加工
③調理
④食事
などの一連の流れから私達は口にしています。
摘み取ったり、他の生命を滅し、それらを頂く。人は生まれたその時から業を背負います。その一つが食べることです。当たり前に食べられるのはこの様な過程を経て、それらに従事されている方々が有って成り立ちます。
”いただきます”
今一度飽食の世の中に有って考えたいですね。
食事は楽しみ!自宅派?外食派?それとも…
この作品は下町の料理屋から話が始まります。昨今の社会情勢以前は行きつけのお店の一つや二つ
みなさん持っているでしょうか?
”外食はしないよ”と言う方もいるでしょう。
ここ数年コンビニ、弁当屋、スーパーの総菜、商店街の惣菜店など商品購入後自宅で食べる、いわゆる中食と呼ばれる形態?も増えています。更に出前はここ数年で進化し、スマホなどから直接注文し、
Uberイーツ、出前館、Woltなどのデリバリーサービスも群雄割拠です。
食事の形態は年々多種多様になっています。家族構成もどんどん小さくなり、一人暮らしだと毎食作るのもめんどくさい、味気ない、作るのやーめた!と言う人もいるでしょうね。レトルト、テイクアウトで済ませる方も増えているのかと推察します。
(外国の屋台文化と似てきているのかもしれませんね)
さて、話を食戟のソーマに戻します。
”食事処ゆきひら”
主人公の父城一郎が開いた店。彼は和洋中から創作料理までオールラウンドな料理人。日々研鑽を怠らず、お客の要望に応える。その姿を見て育つ創真。
小さな頃から厨房、ホールに立ち食堂の経営のいろはを学びます。その中で父と料理対決を日々行い、勝敗は城一郎の約500勝。 創真 はこれまで一度も父には勝てません。作中の設定で創真は中学三年生。卒業後父の店を継ぐために進学は考えていません。ここで城一郎は創真に意外な言葉を口にします。
「ここは閉める!お前はここへ( 遠月茶寮料理學園 )行っててっぺんを取ってこい!!」
そして城一郎はその数日後本当に店を閉め何処かへ行ってしまいます。
(漫画的な展開だなー😁)
”中高一貫の料理学校の 遠月茶寮料理學園”
創真は編入試験を受けますが、ここから本作の大きな流れに入ります。編入試験から戦いが始まります。
食がテーマのこの作品、作る人がいれば、食べる人もいます。
究極美味いか不味いで決まるシンプルな結果でありそれが全てです。巻数が進むに連れ課題やテストの難易度も上がり、更に敵対する相手には食戟という対戦形式の場を選択出来、学園関係者ならルールに従い認められれば実行出来ます。勝者のみが次に進み、負ければ則退学と言う過酷なシステム。
(ここは漫画の設定ですが、この様な学校有ったら凄いです😅)
創真以外は中等部からの進級者。彼の編入試験合格後の在学生に対する挨拶で開口一番
「俺はこの学校でてっぺんを取る」と言い放ち、入学そうそう沢山の敵を作ります。
食を通して見えること
一つの料理が出来るまでの工程は
①何を作るか?料理を考え決める
② 食材集め、買い物
③ 調理道具選び、環境整理
④ 調理開始~⑴下ごしらえ⑵焼き、炒め、蒸し、揚げなどの工程⑶盛り付け
⑤ 実食
とまーざっくりですが、上記の工程を経ます。
日本は食に対する造詣が深いですね。和食と言う言葉はもはや交際的にも通用します。
和食は出汁の文化。更に味噌、醬油、などに代表される麹はこれらを発酵させる大切なもの。地域によって様々な種類、歴史も有ります。
そこに洋食などにおけるスパイス、スープ、ソース。調味料や野菜、肉、魚などの食材選び。そしてすべての基本となる水、塩、米、麦は国産、輸入か否か。
食材の出どころは?天然もの、養殖、培養と技術の進化も目を見張ります。
鰻の職人の世界では
”串打ち三年、割き八年、焼き一生”
寿司職人の世界では
“飯炊き3年握り8年”
など習得までの時間が表されています。これまで、職人の世界で技は手取り足取り教えて貰えず、
”技は目で耳で口で盗み取れ”です。
これまでは、この様な歴史が有ったでしょう。これからの時代はテクノロジーがこれらの経験則を数値化し、素人でも容易に味、料理の再現が出来る世界になるでしょう。
一方昨今注目されているSDG’sからの提言である食料の大量ロス問題。
今現在も地球上で飢えで亡くなっている人が大勢いる中、廃棄される食材。
ここで改めて食品ロスについて調べてみると
食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。
日本では、年間2,531万トン(※)の食品廃棄物等が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は600万トン(※)。
※:※農林水産省及び環境省「平成30年度推計」
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(2019年で年間約420万トン)の1.4倍に相当します。
また、食品ロスを国民一人当たりに換算すると”お茶碗約1杯分(約130g)の食べもの”が毎日捨てられていることになるのです。
消費者庁HPより
フードバンクなる取り組みが有ります。
食品スーパーや企業が保有している売れ残り、賞味期限切れ間近の商品を登録したNPOなどに無償提供する試み。集められた食材が昨今話題になっている子供食堂(生活困窮者に対する食のサービス)
ホームレスへの炊き出しなど、本来は行政が行う事業を委託組織によって分配され運用されいます。
飽食の時代と常日頃から言われてきた日本。いつの間にかこのような状況になっているとは😫
聞いた話ですが、学校給食費が払えない世帯も増えています。理由は様々ですが、生活費が捻出出来ないもしくは払わない家庭が現実問題として有るようです。
かなり深刻な話をしてきましたが、漫画の中ではこのような描写は在りませんが食について考えるときは食の環境や日常について考え見て行かなければと思います。
本作はどちらかと言うと、食のバトルや何故か美味しい料理を口にした際のお色気シーン?😲満載でかつハチャメチャなギャグ要素がふんだんに盛り込まれた内容です。
(さすが少年ジャンプ!!)

昨日の敵は今日の友!
本作は食戟や進級テストなどで常に戦っています。それも自分の包丁などの調理道具や進退を賭けた戦いです。戦いの中ランキングも出され、常に順位は変動し一喜一憂しています。
創真が死闘を繰り広げられたその後、敵をいつの間にか仲間、友人に誘い入れる人心掌握術は面白い要素です。通常戦となれば、”相手を倒す、屈服させる、滅ぼす”まで考えは行きますが、戦い相手の思惑には動じず、シンプルに美味しい料理を出す、それにこだわっているのも良い見どころです。
相手キャラがそれぞれが抱えている人間性にも光を当てながらのストーリー展開は物語の厚みを増して良いものです。
この作品 巻数も36巻で有るため、 とにかく登場人物が多い作品です。主要人物のみ紹介します。
興味の有る方はウキぺデアなど参照して下さいね。
※創真が入学時のキャラ設定より
主人公:幸平 創真
その父:幸平 城一郎
遠月学園高等部1年生:薙切 えりな( 遠月学園 の創設者の孫であり、「 遠月 十傑評議会」第十席。生まれながらにして神の舌を持つ人物。本作の創真のライバルであり、理解者)
遠月学園高等部1年生: 田所 恵(創真と同じ寮”極星寮”に住む同級生。実家は東北の料理旅館の娘。創真と協力しながら、自身の料理に対する心情を見出す)
遠月学園高等部1年生 : タクミ アルディーニ(イタリア出身で地元の大衆食堂の長男。本作には弟と一緒に登場。イタリアンを主軸に創真等に対して挑んでくる)
などなどまだまだ魅力的なキャラが大勢出て来ます。それぞれのキャラに対しても深掘りされた者もいて、共通しているのはどのキャラも食に対するそれぞれの考えや思いが有ります。
最後に本作は繰り返しになりますが、創真が 遠月学園 における学園生活内で起こる、食にまつわる様々な修行や戦い、友情などの軌跡を描いております。学園ものの作品はこれまでいくつも有りました。
”食とは何か?”
改めて考えると、普段何気なく食べている行為そのものでは有りますが、余りにも自然過ぎて今まで考え無かったのかと、今回のエッセイを書きながら考えていました。
前述しましたが、現在の日本は余程のことがなければ餓死する国ではないのかと思います。
かつての日本は戦争に負けて、戦時中を含め食べる機会について大変苦労した時期が有ります。高齢者世代(戦前戦中時代を生き抜いてきた方々)の中に経験者がおります。
私は仕事柄その頃の体験談を聴く機会を数多く持ちました。今では考えられない時代です。
人はやがて苦しい過去については忘れていきます。それは人間が持ち合わした素晴らしい能力の一つと考えます。ただ、歴史は繰り返します。それがどのような形で私達に起こるかは分かりませんが、かつての記憶を知る意味の大切がここに有ります。
”今の当たり前は永遠に続かない”
毎度同じ話をしていますが、今生きているのは自分以外の他者のおかげです。この当たり前な事実を思い、自分が他者に対して何が出来るか考える。そして、与えられた機会を大切に一つ一つ行う。
この様な感想を持って今回の話を終わります。
PS:食戟のソーマ面白いです。興味ある方は是非読んで、観て下さいね。

<クレジット>
漫画編
食戟のソーマ | |
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ジャンル | 少年漫画、料理・グルメ、学園 |
漫画 | |
原作・原案など | 附田祐斗 |
作画 | 佐伯俊 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 2012年52号 – 2019年29号 |
巻数 | 全36巻 |
話数 | 全315話 |
その他 | 協力:森崎友紀 |
漫画:食戟のソーマ L’etoile-エトワール- | |
原作・原案など | 附田祐斗・佐伯俊・森崎友紀(原作) 伊藤美智子(ストーリー) |
作画 | 昭時大紀 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 少年ジャンプ+ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表期間 | 2015年2月20日 – 2019年6月21日 |
巻数 | 全8巻 |
話数 | 全47話 |
ヴォイスコミック | |
原作 | 附田祐斗、佐伯俊、森崎友紀 |
放送局 | テレビ東京、VOMIC公式サイト |
番組 | サキよみジャンBANG! |
発表期間 | 2013年7月5日 – 7月26日 |
話数 | 全4話 |
アニメ編
食戟のソーマ | |
---|---|
ジャンル | 料理・グルメ、学園 |
アニメ:食戟のソーマ(第1期) 食戟のソーマ 弐ノ皿(第2期) 食戟のソーマ 餐ノ皿(第3期) 食戟のソーマ 神ノ皿(第4期) 食戟のソーマ 豪ノ皿(第5期) | |
原作 | 附田祐斗、佐伯俊、森崎友紀 |
監督 | 米たにヨシトモ |
シリーズ構成 | ヤスカワショウゴ |
キャラクターデザイン | 下谷智之 |
音楽 | 加藤達也 |
アニメーション制作 | J.C.STAFF |
製作 | 遠月学園動画研究会・MBS(第1期) 遠月学園動画研究会弐(第2期) 遠月学園動画研究会餐(第3期) 遠月学園動画研究会4(第4・5期) |
放送局 | 毎日放送ほか(第1期・第2期) TOKYO MXほか(第3期以降) |
放送期間 | 第1期:2015年4月 – 9月 第2期:2016年7月 – 9月 第3期前半:2017年10月 – 12月 第3期後半:2018年4月 – 6月 第4期:2019年10月 – 12月 第5期:2020年4月 – 9月 |
話数 | 第1期:全24話+OVA 第2期:全13話+OVA 第3期:全24話+OVA 第4期:全12話 第5期:全13話 |
今回ここまでです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
次の記事で会いましょう。
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