世界遺産散策in北海道Vol.4パート2

街歩き・食べ歩き・経済

さて、前回は道の駅ななえより垣ノ島遺跡に向い途中、臼尻にて寄り道。
そこにある覚王寺のイチョウの木との出会いまでを書きました。
前回についてはこちらを参照して下さいね👇

今回は垣ノ島かきのしま遺跡についての記事になります。北海道にこんな場所があったのかと思いました。それでは本編です。

現地到着

遺跡は海岸線から丘陵地帯にあります。到着して眼下に広がる太平洋、海からの風が吹いてます。
11月なのですが、さほど寒くなく日差しが柔らかく気持ち良かったです。当日は平日のため観光客とおぼしき人はまばら。それでは散策開始です 😄

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筆者撮影

駐車後ゲストハウスに向いました。訪れると観光客は無くガイドの方が丁度休憩中でした。
ハウス内の撮影と現地の撮影が出来るか確認すると、快くOKを頂き撮影していきます。
更に嬉しかったのが、ガイドの方が「遺跡の説明を受けますか?」と話されたので、即答でお願いしました。(いやー嬉しいなー😄)

まずはこの遺跡の全体図です

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出典:北海道・北東北の縄文遺跡群HPより

中央の開けた土地が遺跡になります。写真より左端の白い建物が函館市縄文文化交流センターです。こちらにも後程訪れます。

まず最初に案内されたのがこちら👇

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筆者撮影
ゴルフ場ではありません!綺麗に芝が整備されています。
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筆者撮影

写真よりさすが世界遺産です。各ポイントに説明プレートがあります。この後もプレートとガイドさんの話を参考に遺跡巡りは始まります。
ガイドさんによると、とにかく垣ノ島遺跡は大変古い遺跡の様です。どの位古いか分かりやすい表を引用します。👇

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出典:北海道・北東北の縄文遺跡群HPより
🟠印がこちらの遺跡の成立時期

そう言えば縄文時代って?

社会科で一番初めに習うところでしたね。(遠い記憶の彼方のことにつき…忘れましたが…😅)

縄文文化について
文字の発明
旧約聖書で人類誕生
中国ではヤギなど家畜化陶磁器を作る
ヨーロッパでの使用が始まる
など書かれています。

その時期の日本においての人々の営みが遺跡から分かっているようです。
ちなみに、日本では竪穴式住居や貝塚、丸木舟での漁労活動、交易が盛んに行われていたようです。
(歴史の授業でお馴染みの項目です)

ガイドさんの話は続きます。

この遺跡からは、沿岸地域における生活や耐久性があり長期間居住できる竪穴建物の出土されおり
日常(居住域)と非日常(墓域)の空間の区別など、集落の様子や精神文化の変遷を示す重要な遺跡が出土しています。
説明の中で興味深かったのが次のお話でした

「当時の人々が死者に対する祈りの他に、亡くなった子供の足型を粘土につけて保存していた。そしてその親が亡くなった時に、その粘土板を一緒に埋葬する」
儀式が執り行われていたくだりには胸が熱くなりました。

この精神性は現在にも繋がっており、太古の昔も今も人間は変わっていないのだと再認識しました。
これまで習った社会科の勉強では、歴史好きな方以外で深ぼることは出来ませんが、ガイドさんのお話から縄文時代とても興味深くなっていきます。

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筆者撮影
右に見えるのがゲストハウスです。
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筆者撮影
上記2枚の写真の説明プレートになります。

穏やかな午後の昼下がり。お日様の柔らかい日差しが心地良く、海風をかすかに感じます。

垣ノ島遺跡について その1
「遺跡芝生内は歩けます」
遺跡と言えば居住跡など要所は策に覆われ、整備された歩道を歩くのかと思いますが、こちらの遺跡は画期的な取組だと感じました。

何とこんな太古から原型があったのか!!

更に場所を移動してガイドさんの話は続きます。
今で言う鳥居のような柱跡に案内されました。それがこちら👇

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筆者撮影

写真では伝わりにくいですが、この窪み跡が一直線上に2か所在りまして、それは柱跡。今で言う鳥居の原型の様です。それは北東を差しているようです。
既にこの時期にはシャーマン(司祭)が存在し、星読みや天体観測など経験則に基づいた祭事を執り行い、今で言う神社的なものを住民と一緒に建築したようと説明されました。

そう言えば、昔読んだ本に鳥居は神様の化身の大きな鳥・・・・の止まり木として造ったと書いていました。大きな鳥ってどんな鳥なのでしょうかね?

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筆者撮影

鳥居跡から近くの窪みがあります。ガイドさんの説明よりそこは住居跡の様です。
更に周囲には切り株が散在しています。本来なら取り除けば良いのですが、木の根が張り巡らされているため、掘り起こすと下に埋もれている遺跡を破壊してしまう可能性があるので、そのままにしているようです。


この遺跡の場所は海を臨むロケーションです。当時は今とは風景が違う様で、ガイドさんいわ
恵山えさん駒ケ岳こまがたけ両方からの噴煙が見えていたようです」
と話され、現在もどちらの山も存在していますが、噴煙は確認出来ません。
(現在も時々駒ケ岳では火山性微動や噴煙が上がることもあるようです)

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筆者撮影

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筆者撮影
点在する切り株や盛り土。窪みや写真後方に見える林の中など、などまだまだ発掘されていない場所はあるようです。ガイドさんの説明はここで終了しました。

ガイドを終えて感じたのが、この場所の悠久な時間の流れです。


縄文時代は繰り返しますが約1万年続いたそうです。この時期は今よりも温暖であり、この場所も今よりはもっと過ごしやすかったのかと思いを馳せるのでした😁
(函館周辺の冬は、大雪おおゆきによる生活に障害が起きずらいエリアです)
また繰り返しになりますが、縄文時代の精神世界について人の想い、精神性は1万年前であっても変わらずあるのだと改めて知り考えるのでした 。

垣ノ島遺跡に来て「本当に勉強になった時間」になりました。

まとめ

旅は時として思わぬ出会いを引き寄せます。
今回道南旅行の一環として何気に訪れた垣ノ島遺跡でした。ただ気ままに遺跡散策しようと思っていたところに、偶然ガイドさんに紹介してもらえる機会を得て、遺跡について詳しく知る機会があるとは思わなかったです。
ガイドさんには感謝しかありません。別れ際丁重にお礼を申し伝え、次はガイドさんより教えて頂いた、函館市縄文文化交流センター に向います。

垣ノ島遺跡について その2
”ガイドさんにガイドしてもらおう!”
垣ノ島遺跡にお越しの際は、ゲストハウスに寄って下さい。ガイドさんがいらっしゃったらガイドをお願いしてみましょう。ガイド時間は時期や諸条件で異なると思いますが、およそ30分位でしょうか。
是非お勧めです。(ちなみにガイド料は無料でしたので、これまた感激!!😂)

場所:函館市臼尻町416番地4(垣ノ島遺跡管理棟)
 ※ 縄文文化交流センター駐車場横の入口ゲートから入場できます。
 ※ 駐車場は縄文文化交流センターと共用です。
函館市街地からの公共交通機関を利用したアクセスは
 こちら(函館市公式観光情報はこぶら)をご覧ください。
観覧時間:4月~10月 9時00分~17時00分
    11月~3月 9時00分~16時00分
休場日:12月29日~1月3日
※ 臨時休場の場合もあります。あらかじめお問い合わせください。
利用料金:無料
お問い合わせ:函館市縄文文化交流センター
所在地:函館市臼尻町551番地
電話:0138-25-2030
ホームページ:http://www.hjcc.jp/

今回のおすすめ商品
遺跡にちなんだ商品は数あれど、ここらでスイーツはいかがでしょうか?
遺跡は何層もの地層を掘り起こすと出て来ます。地層?に着目?した美味しそうなスイーツです😁
おまけの最中もかわいいです。

今回はここまでです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回は函館市縄文文化交流センターに訪れたの巻です😊

次の記事で会いましょう。

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